はるちゃん、貴女に出会えて、ありがとう!(2)

デンタルエコー(松風歯科クラブ機関紙) 2001年10月号~2001年3月号
<リコールの楽しみ>が連載されています。

3年生の「口腔保健管理」の資料として使いました。
このシリーズの第2回は、<リコールって刑事ドラマ!?>。
ここに、はるちゃんが患者さんに語りかけるときの、やさしいテクニックの秘密があります。

虫歯の患者さんのリコールを、刑事ドラマに見立てています。
虫歯の患者さんは、被害者。犯人は誰だ?!

刑事ドラマの場合、基本は<現場100回>まず、情報収集は犯行現場から始まります。

口腔内5歳

このチャートを見ながら、学生さんと一緒に現場検証。

犯行時間・推移は、年齢によるウ蝕好発部位から推察すると
         1~2歳…上顎前歯部 隣接面&歯頚部
         2~3歳…臼歯部咬合面
         4歳~  …臼歯部隣接面

5歳8カ月のAちゃんの、臼歯隣接面に虫歯がないということは、
以前は口腔内環境が悪かったが、現在は結構頑張ってるっと事ですね!
乳児期からだんだん良くなっている。

学生さんは、「これに気づかなければ、私ら 理不尽にお母さんを責めたよなぁー」
これに気づいて頂けたら、本日の授業の目標の半分は達成。ニンマリ!
知識は、本当の意味で人をやさしくします。

次は、犯行に使われた凶器は、次のように想像できますね。
         1~2歳…上顎前歯部 隣接面&歯頚部は、哺乳瓶か卒乳の遅れ
         2~3歳…臼歯部咬合面は、お砂糖の入ったお菓子

最後は犯人逮捕
   どんな人間も、最初から犯罪者になりたいと思う人はいません。
   そこを理解せず、犯行だけを責めても、人は更生しない。
   虫歯なら、次のリコールでも虫歯を作るか、作っても歯科医院に来てくれない。
ここからが取り調べ・リコール・カウンセリングの腕のみせどころ。

はるちゃんは、刑事コロンボと、はぐれ刑事純情派の藤田まこと扮する安浦刑事を対比させています。ご存じの通り、コロンボは、巧妙な心理作戦で相手を油断させ、自白に持ち込む。
犯人は、「くそー」と恨みに感じていることでしょう。

一方、安浦さんは犯行に至った、動機や心情を汲み取ります。
   「毎日、仕事と三人の子育ては大変ですなー」
本当に共感してもらえたと感じた母親は
   「一番上の子は障害があり、ずっとつききりです。
    悪いとわかっていて、ついつい・・・・・」
など、本音を語ってくれます。
   「じっと我慢するお子さんも、大したもんだ。きっと優しい子になりますね。」
母は 「でも、虫歯を作ってしまい、辛いです。母親失格ですね。」
   「大丈夫ですよ、これからどうしたいいか一緒に考えましょう・・・」と展開する

学生さんに、「はるちゃんてすごいでしょう。」自分のことのように自慢して、
ところで、「刑事コロンボと、はぐれ刑事純情派、知ってる?」と聞いたら
現役の学生はほとんど全員知らない!!!

うそー   唖然!

私「皆さん、私のようなお粗末な保健指導はしないように。
  わかりましたか、これで今日の授業は終わります。」

学生「起立 礼 ありがとうございました 着席 」

さすがに落ち込むわ~
こんな日は、ビール ビール
ビールに慰めてもらおーっと!

 

 

 

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