主体的口腔機能向上サービス

デーサービスで、高松三越に行ってきました。

10年ぶりに高松を訪れた女性は、丸亀町商店街をみて
「外国みたいやねー」

丸亀町
ちよっと歩いてみますかというと
「いやー、もうええわ」ということで、三越へ行きました。

三越の入り口では「あーこの入口は覚えとる。」
何か買いたいものはと聞いても「別に欲しいもんはないけど、いろいろ見たい」

見て歩くだけですが、目がランラン
そこで出会ったものとの対話で、思いだされたことなんかも話してくれます。
「これは、便利なんでー」
「このコップ奇麗やなー。でも、洗いにくで、これ」

生け花の前では、
「ワレモコウやな、秋ですな。」
「この黄色い花何やったっけ?ほれ、秋の七草・・・」
「そうや、秋の七草や・・・」
「えぇー、お・・なんとか」
「おみなえし」
「そうやそうや、スッとした」
「秋の七草って何やったかな」
「ススキ・オミナエシ・・・・」あとひとつ」
「イライラするな」・・・・

限界となったところで、若いスタッフさんがスマホデ検索

「はいはい、葛か」「葛ってどんな花かな・・・」
「葛根湯に入っとる・・・」「葛餅食べたいな・・・」

忘れたと言っては笑い、わかったと言っては笑う。
肺活量が増えますし、免疫力もアップ。

歩いて、喋って、笑う
結構な運動量ですね。
ルームランナーではこれほど歩けませんよね。

三越のいいところは、いたるところにベンチや椅子があるころ。
疲れたらすぐ休める。
そこには雑誌も置かれています。

通路が広く、車椅子でも回れます。

最後は、ピアノ&バイオリン ライブ。

歩いて運動・出かけて認知症予防・しゃべって口腔機能向上
楽しい、介護予防のデーサービスでした。

忘れていけないのが、食事、。
皆さんと一緒に食べることで食欲がアップし、低栄養予防ですね。
違うものを注文して、少しづつ交換して、偏らないメニユー。

今回の企画の参加を渋っていた方は、帰りに、
「ついて行けるかどうか心配やったけど、大丈夫やった。次はいつな?」
とおっしゃっていました。

このように、参加者の内から話したいことが自然に湧いてくる
だから喋って楽しい。

参加者自身のコミュニケーションの欲求は、人間の<主体性>によるものである。
いのちの<主体性>と言ってもいいのかもしれない。
決して、決められたマニュアルに従って、やらされる運動ではない。

このような、いのちの<主体性>に促されてた口腔機能向上の関わりを紡ぎだす
口腔ケアサービスを
「主体的口腔機能向上サービス」
と名付けたいと思います。

三越は、あくまできっかけです。
包括支援センターや施設での日常的な、健口教室、口腔ケアであっても
「主体的口腔機能向上サービス」は可能です。

関わりが悪ければ、三越に行っても失敗におわります。
つまり、参加して下さる方の主体性が活性化する関わり
口腔ケアをや介護予防教室を運営する
私たち歯科衛生士に求められるということでしょう。

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