県が歯科医師を派遣/育児サークルに順次

四国新聞ニュース 2014年(平成26年)2月8日(土)より

子育てママを虫歯から守ろう―。香川県は本年度から、育児サークルに歯科医師らを派遣する巡回歯科健診を行っている。子育てのため、歯科医院に出掛ける時 間が取りづらい母親に対象を絞った取り組み。既に15カ所で実施しており、利用者からは「子どもと一緒に健診を受けられる」などと評判は上々のようだ。健 康福祉総務課は「積極的に参加し、親子で虫歯ゼロを目指して」と呼び掛けている。

 県は2012年度に策定した「歯と口腔(こうくう)の健康づくり基本計画」で、11年度は42・4%の成人の歯科健診受診率を、22年度までに65%へ引き上げる目標を掲げた。

 受診率の向上には、子育てに追われ、歯科医院に出掛けにくい母親対象の健診が有効と判断。妊娠中は口腔環境が悪化することを受け、県歯科医師会などから産後健診の要望があったため、育児サークルに出向く健診を行うことにした。

 事業は3年間。本年度は昨年9月から各市町が運営する育児サークル17カ所で順次、実施している。歯科医師や歯科衛生士らが会場を訪れ、母親と子どもを診断した上で、ブラッシングの指導や歯と口に関する相談に応じている。

 多い場所では30組の親子が受診。参加者からは「いつも行く場所だから、子どももリラックスできる」などの感想が寄せられているという。来年度からは民間の育児サークルにも派遣する方針。

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