遊びほうける

長年続けた、三木町の乳幼児健康相談は、若い歯科衛生士さんに引き継ぎました。
地域歯科保健に携わってくださる方が、減少したのか、
単に出会えないのか・・・・なかなか見つからなかったのですが、やっと出会えました。
バトンタッチした歯科衛生士さんは、昨年ずっと見学に来て勉強してくださいました。
しっかり引き渡したいので、サポートしつつバトンタッチしていくのも
大切な務めかと考えています。
また、何かの事情で必要なときは私も手伝います。

さて、新新年度最初の仕事は、三木町の氷上保育園の入所式での講演でした。

孫と同じ年のお子さんたちのご父兄にお話ししました。
内容はおばあちゃんとしての考え半分、
歯科衛生士としてのお話を後半にしました。

おばあちゃんとしては、エリクソンの発達段階における乳幼児の課題。
無条件の愛(受容)により獲得できる【基本的信頼の獲得】の重要性です。
学生と関わっても、高齢者方の口腔ケアをしても、社会を見渡しても、
つまり人生で最も大切にしないといけないところだと思います。

歯科衛生士としては、【食育・息育・足育】
氷上保育園の給食は、幕内秀夫先生の指導のもと理想的な食事が提供されていますから、
家庭でもおやつを含めそれを参考にしてください。
http://www.hikami-hoiku.jp/taberu/(献立表が紹介されています。)
大人のおやつは、心の癒し。タバコやアルコール、コヒーの仲間です。
ケーキやクッキーなどジャンクフードは、体のためにはならないので、
子どもに隠れてこっそり食べてください。
ここを押さえれば、奥歯のむし歯はかなり回避できます。
最も重要なのは、水分摂取!!お茶か水!!!
スポーツ飲料などは言うまでもなく、100%ジュースであっても虫歯の原因です。
ここを外さなければ、前歯のむし歯を防ぎやすいです。

講演の後、ようこ園長先生と話し込みました。特に1才までの育ちについて。
おもちゃ店ウーフのようこさんに紹介していただき、出会って10年以上になると思います。
お二人のようこさんは、「いきる」という人間の根っこのところで分かり合えるので、
長らく会っていなくても話が尽きることはありません。

今回は、新しい素敵な屋内型遊び場を見てびっくり。
遊具は先生の考えたオリジナルだとか・・・

安田祐治先生の運動理論を取り入れた運動遊び、安田式遊具も興味深かったです。
子どもの格差問題は、文化や運動面にも広がっている感じがします。

給食に使う有機無農薬野菜の栽培のための畑を耕し、
園庭を広げて森を作り始めているのにはびっくりでした。
そこに、循環型ポンプを使って小さい川を作り構想もあるとか。

多くの課題や問題はあるが、ようこ先生は楽しいとおっしゃって、
心から楽しんでいるのが伝わってきます。
印象に残った言葉があります。

「私、遊びほうけていましたから、考えていろいろなことをするのが好きなんです」

私が出会った面白い人生、クリエイティブな仕事をしている皆さんの共通点って、
ここにあるのではないかと思いました。

「遊びをせんとや生まれけむ 戯(たわぬ)れせんとや生まれけん 
遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ動(ゆる)がるれ」

遊びほうけることができるためには、やはり根柢に【基本的信頼の獲得】でしょう!

 

 

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