フローレンス・ナイチンゲール

ナイチンゲールに関する新しい本が出版されていました。
さっそくアマゾンでゲット。

『フローレンス・ナイチンゲールの落とし物』
角田 栄子著 文芸社 1,200円

ナイチンゲールの追っかけである看護師さんが、
自身の足でナイチンゲールの足跡を再検証した記録です。
大変読みやすい本で、知らないエピソードなども見つかり楽しめました。
また。、ナイチンゲール以前の医学の歴史がコンパクトにまとめられており、
彼女の生きた時代背景が分かりやすくなっています。
そこから、ナイチンゲール以前にヨーロッパで普及していた看護と、
後にナイチンゲール自身が構築した看護の違いがよくわかります。
ナイチンゲールは、「人間にとって看護とは何か」を説くことで
時代や国や民族に縛られない、本来のあるべき看護の姿を示したのですね。

ナイチンゲール本

ナイチンゲールの本

アマゾンで本を注文すると・・・・

『初学者のための「看護覚え書」(1) 看護の現代をナイチンゲールの原点に問う』
神庭 純子 著  現代社 1,800円  
2010年に出版されていたのに、今日まで気づかなかった。
こちらも読んでみました。
薄井坦子先生の流れを継ぐ、ナイチンゲール論でした。
著者は、教育学部で<家政学>を専攻する中で
「家政とは何か」「生活とは何か」という家政原論の興味から
ナイチンゲールの『看護覚え書』に出会ったそうです。
そして、<生活の本質>より深く究明するために看護学の道へ入られたそうです。

なるほどですね。
高校の家庭科で『看護覚え書』が教えられたら、
日本人の健康のためにどんなに有益かと思いますね。

ナイチンゲール自身も『看護覚え書』の中で書いていますが
宇宙の法則があらゆる人に教えられているのに
人間が健康に生きるために大切なことが
教えられていないと嘆いていましたね。

特に興味深かったのは、
補章 「ナイチンゲールの学問(看護学)形成の内実を青春時代に見る」でした。
今の私にとって、ナイチンゲールで最も関心があるのは、彼女の語る「神」概念です。
このナイチンゲールの宗教性に触れた看護の著作は少ないのですが、
神庭 純子さんは、ナイチンゲールが語る神秘主義的な神は、
プラトンの語る神とに共通性があると述べていました。

しかし、残念なことに私はプラトンが分からない。・・・・

 

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