身体調和支援セミナー・百聞は一験に如かず

1月7,8,9日と、広島の研修を終えて帰ってきました。

充実した3日間でした。

7日は、「歌に合わせて」をお母さんにお伝えすることが許されるための試験がありました。
これはきっと、再試験です。私なら落とす!
3台のビデオに囲まれての実技試験は、超緊張して頭真っ白。思考停止状態。
学生が実習試験の時に、「あがってできなかった」と言ったら
「普段からちゃんとしてない言い訳だ!」と言っていた。
今はその言葉に逆襲されそう。

でもいいんです。
すんなりできないから、患者さんにやさしい歯科保健の方法を考えられる!!
欠点を逆手に取るのが、本田流。

8日、9日の応用コース前期の最後は、はい、出ました筋緊張の体験。!
キネシオロジーテープを使って、今のお子さんに身体に近い状態を、再現するのです。

頭痛と吐き気がしてきます。

赤ちゃんや子供がどうして離乳食を食べないか、
舌を出して、ぺちゃぺちゃ食べるのか、
いくらでも放り込んで食べ過ぎるか、
濃い味のものしか食べないか、
などなど、原因は筋肉にもあるということが分かります。

やはり、百聞は一見に如かず、いえ、一験に如かず。

DSC09848この写真だけは公開したくなかったのですが、百聞は一見に如かずですから(苦笑)
テープは、首、背中にも張られています。
この状態で、離乳食を食べる体験をします。

そして、テープを少しづつ外しながら、様々な形態と離乳の時期の口腔機能を体験します。

私も授業でテープを使っての当事者体験実習をしますが、こんなに徹底したことはしない。
この性格が、次々に進化する町村メソッドの原動力の一つでしょう。
歯科業界の、黒岩恭子先生ですね。
黒岩先生も、ご自身で患者体験をなさって口腔ケアの方法を考えられていると伺いました。
経鼻体験とか・・・パイオニアは、すごい!!

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驚くのは、口が動かないというのは想像できますが、
なんと、口の位置が分からない・・・
食べ物見ることが困難・・・
味が分からない・・・
嚥下が苦しい・・・
食塊形成ができない・・・
おなかがすいている時間なのに、食べたくない・・・

ペーストバナナを、口腔の前方に入れられたら、「気が利かねー」
ミカンなんか入れられたら、「お前はあほか!」
リンゴをガブッとかじりとれと言われたら「そんなことできるか、ばーか!」
くちゃくちゃ食べるなと指導されたら「この身体で、やれるもんならやってみな」
と言ってやりたくなります。
語らぬ子どもたちの状態というのは、
このような言葉の表現だと思わなければならないと、懺悔です。

各グループで体験を話しながらしていると、他職種の気づきが面白い。

「きっとお母さんの顔なんて見えないわよね」
「園の子どもが上手に食べない理由はこれか!」
「背中に張られたテープ1ッ本で、こんなに口腔機能が落ちるか!?猫背はいかん」

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私の向こうで、「まー、いいんじゃない」って感じで微笑んでいらっしゃるのが
町村純子先生です。
先生、来月の後期は、全身にこのテープが張られるんですよねー。

人の身になるって体験は、本当に大切です。
生まれてからずっとこんな状態が続いている子どもから見たら、
たった一瞬で分かった気になるなよと言われそうですが。

 

今回の学びは、やっぱり赤ちゃんなんですねー。
おなかの中ですでに首の緊張がある、指を吸ってない赤ちゃんがたくさん出てきている現状を知ると、胎児からの身体調和が大切だと思います。
助産師さんに相談して、一緒にマタニティー身体調和の提案をしようと思っています。
お母さんと赤ちゃんは、本当に心身一如!!お母さんの身体を通して、胎児の身体調和ができると考えてます。この時期に、赤ちゃんの見方、発達、抱き方、離乳食、商業的観点のベビーグッズの功罪を伝えることができればいいですよね。
歯科衛生士は、妊産婦検診に来たお母さんの歯科保健指導として、伝えていってほしいと思います。人間は進化?退化?していますので、歯科衛生士も進化しなければね!!
学生時代習ったことを、後生大事に指導しているのであれば、後退していることになります。
これは、ナイチンゲールの言葉。
一緒に学びたい方、ご連絡お待ちしています。

<おまけ1>

町村純子先生・大阪の歯科衛生士、三木絵梨香さん・高知の歯科衛生士、川村智津さん
鹿児島の歯科医師、山下大輔先生のFacebook 1月9日も、ご覧くださいませ。

<おまけ2>
町村純子先生の学びを受けた皆さんと、もっと広くつながる機会が欲しいと思います。
私は、目の前の患者さんや利用者さんを何とかするために、当事者さんと、他職種が体張って、真剣に、楽しく集える場が欲しいのです。
イメージは、おむつ外し学会、チューブ外し学会です。
学会になると、身体昭和支援がもっと広まりますよね。
町村先生は、「私の実践は科学的エビデンスというより、天から降りてくるから、
学会とか偉い先生方の前に行くと・・・・」など謙虚ですが、日本人の身体の変化を見ているとそんなこと言っている場合ではないと思います。
事件は研究室で起こっているんじゃない!!気づくのは、事件同様、現場の人です。

 

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