高等学校での歯科保健指導

今日は、香川県立善通寺第一高等学校へのブラッシング講習会へ行ってきました。
校医の杉本先生、歯科衛生士の山下さんと3人ですすめます。
この取り組みは、今年で7年目になるとか。

対象は1年から3年の歯肉炎がある生徒さんです。
時間は放課後の50分という短い時間で、
赤染と歯磨きをしますから、あっという間に終わります。

まず、歯肉炎の説明をします。
学校検診で指摘されるまで、みなさん歯肉炎には気づいていない。

透明コップで歯ブラシを洗いながら、歯垢を舌ざわりでチェックし、
思う存分歯磨きをしていただきます。

そのあと、動画で歯垢を見ると「やばい!」「汚い!」「エー!!」と
皆さん真剣になります。

まじまじと、にごったコップの水を眺める人あり、
恥ずかしそうにコップを隠す人あり・・・

赤染はそのあとします。

いきなり赤染をすると、自信がないのでブーイングが出ます。
また、唾液が粘調なため、ブラッシングの後のほうがよく染まります。

最後に、自分の歯肉炎の原因を各自で振り返ってもらっています。

歯磨きだけではなく、様々な要因が重なっている生徒さんが大勢いました。
特に、姿勢が悪いというのが増えつつあります。

終了後は反省会をします。
杉本先生は会議があるので一足早く帰りましたので、
養護教諭の先生と山下さんと3人で、生徒さんの感想文を読みながら
気になった点を検討します。

養護の琢磨先生とは長年のお付き合いですから、本音で話し合えます。

驚かされるのは、生徒さんとの信頼関係です。
この年齢って、そう素直にブラッシング指導なんかに来ません。
琢磨先生は、メンタル的に弱い子、斜に構えている子などなど、
生徒さんの背景に配慮して、この講習会に出てくるように声をかけて下さっているのです。

「今年は歯磨きができていない人が多いねー」

「歯垢が厚い」

「姿勢が関係しているかも」

「肩甲骨が動いていない」

山下さんは感想文を見て「この子は筆圧が弱いなー姿勢とも関係あるかな…」

身体調和での勉強が、こんな形で話し合える仲間ってうれしいです。

歯科以外の勉強をしつつ口腔問題をみると、理解の仕方が変わります。

まだまだ、私たちって成長途上中。今後が楽しみ(笑)

養護の先生の口から、仕事お悩みもポロっと出てきます。

「歯科衛生士人生振りかえって、50歳前後はいい仕事ができ、面白かったですよ。」

私たち、先生の先ゆく女性ですので、大丈夫ですよーとアドバイスもしたり・・・

 

歯科保健指導、来年にむけての課題も見つかりました。
仕事の評価は他職種連携で、成り立つのでしょう。

 

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