『人間はなぜ歯を磨くか』石川純著

猿はスイカをどこから食べるか。岡崎好秀先生の歯科保健指導に登場するクイズだ。
1、赤い実
2、皮
3、種

この答えが書いてある本が『人間はなぜ歯を磨くか』医歯薬出版である。
歯科衛生士になったころ、一度読んだ記憶はあるが、私の書棚にはない。もう一度読みたいと思い、アマゾンで検索したが手に入らない。衛生士学校の図書室にもない。誰か持ってませんかと言っていたら、「私、持ってます」と香川県歯科医療専門学校の先生が貸して下さった。
さすが、古い先生<失礼、私より若いです>!

人はなぜ歯を磨くか

『人はなぜ歯を磨くか』

内容はすっかり忘れていた。<がっかり>

当時は、ブラッシング指導を担う歯科衛生士として診療室でどのようなブラッシングを指導するかという視点で、この本を読んでいたのだろうと思う。しかし、 読み返すと書いた先生の人柄が感じられ大変面白い。 若いころは、歯科の本で「文は人」などということを考えることはなかったですね。

福島原発事故のニュースを見るたびに、私たちの豊かな生活はこれでいいのかと考える。しかし、電気の恩恵を知ったからには、過去に戻った生活をすることはできない。どうすればいいのでしょうか。困ったものです。
そんなため息に、歯科衛生士としてできることがあるというヒントがこの本にはある。
歯科医院の本棚、学校の図書館にあれば一度手にとって見てはいかがでしょうか。

クイズの答えは、3、種です。

種は一番栄養があります。人間は、このような感性をすっかり失ったのでしょう。
ちなみに、岡山の水蜜桃山の桃を並べると、猿は迷わず山の桃から食べるそうです。

 

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『『人間はなぜ歯を磨くか』石川純著』 への4件のコメント

  1. 米田 優

    一番良い歯磨きの方法は、実は歯科医も知らない
    http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-08/ucl-wtb080714.php
    日本語はこちら
    http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=45571&-lay=lay&-find
    とあります。
     
     歯磨きは、こうすればよいという方法は、歯並びや器用さ、歯を残したいという価値観などが違うので、個人で違ってくるんですが、共通する部分も多く、最低限こうした方が良いという説明がほしいと思う。 私に教えてくれた先生は、磨ければ良い。とのことだったが、それでは、毎回、歯を赤染めして確認するしかない。これがほんとは一番です。
     しかし、歯ブラシにしても、メーカーによって毛の太さから、毛の生え具合(ぎざぎざが良いのか平らが良いか、あるいは先端部が盛り上がったのが良いのか)、2列、3列、4列とあるが、どうだろうか。 今までの口腔衛生学の実験だと、たいてい平らで、3列程度、の普通ぐらいの硬さの歯ブラシが良いことになっているようだ。(大抵歯学部の学生が被験者:歯磨き実施者で、その他の場合はあまり知らない)。これも、歯磨き技術の修練が少ない場合には、少し小さめ、前歯2本分ぐらいの長さのブラシで、毛先は普通の太さで平らに植えられたもので、柔かめの歯ブラシの方が良いと思う。 毛の種類は耐久性と清潔さの観点から、ナイロンがお勧めです。しかし、道具だけで歯はきれいにはなりません。あくまで使い方が重要です。
     特に極細の毛先のブラシは、メーカーは歯と歯茎の間の歯肉溝の中まで磨けるので、歯周炎の改善に役立つといっていますが、日本に歯周病対策には上手な歯磨きが必須であると初めて紹介し、世間に広めた、「石川 純」先生の「人間はなぜ歯を磨くか」という本の中に、サルの歯の磨き方と、歯肉炎の実験の紹介で、歯肉溝を積極的に磨くと、かえって炎症が増えるという結果が出ているし、実際に私も先細の歯ブラシを使って、何度も歯肉びらんを起こし、痛い目にあった。これは使わない方が良いと思っています。
     歯磨き粉(歯磨剤)についても同様で、我々が学習した際には使わない方が良いであったが、使わないと歯に着色(くすみ)がついて、虫歯や歯周病には関係ないが、だんだん黒ずんで、みっともなくなるので、使った方が良いと思う。ただ、歯を白くすることを前面にうたった歯磨剤は、歯をすり減らして、歯頸部に楔状欠損というトラブルを発生させるので、歯周病用の研磨剤が少ないか、きめの細かいものが良いと思う。 このきつ状欠損も、どこかの外国の学者が、咬合圧によって歯頚部ののエナメルが崩れるのが原因といったのが広がって、歯磨剤のせいでは無いと言う説が広まったことがあったが、江戸時代以前の歯磨剤が普及していない時代と、それ以降の人の頭蓋骨の歯の調査から、歯磨剤が原因との説が本当のようだ。咬合圧だけで歯に楔状欠損が起るなら、草食動物や猿の歯は、ずいぶん磨り減り、咬合圧も人間の比では無いのだが、見ても楔状欠損が無いことから、咬合圧説はおかしいと思っていた。
     とかく、日本の歯医者には馬鹿が多く、自分でもっと考えて欲しい。 歯ブラシなどのコマーシャルや、歯磨剤に対する真摯な研究がもっと出て欲しいと思いませんか?

  2. 米田 優

     最近、食後30分ぐらいは歯磨きしないほうが良いという説が歯医者から出ているが、これも全くおかしいと思う。この説を出した学者たちは、口腔内で発生した酸で溶かされて、歯が弱くなった時期に歯を磨くと、余計に歯が磨り減るので、唾液で酸が中和され、歯の回復力で元通りに強くなってから磨いたほうがよいというものだ。 しかし、例えば徳島県で清涼飲料水コカコーラの工場ができたときに、その従業員の子弟に虫歯が多発したことが知られている。従業員価格で安くなった清涼飲料水を子弟が多飲したことが原因といわれている。その後、飲用の制限と歯磨きで虫歯の発生率は下がったとされている。つまり、飲んだり食べたりした後、すぐ歯磨きすれば虫歯は減るとされているのに、ことさら時間を遅らせる必要など無いのである。さらに、キャラメルや甘い菓子など、粘着性があって歯に付着し、持続的に歯の周囲でに酸が発生する場合、40分待っても口腔内は強い酸性に保たれ、これが虫歯発生の一番の原因と考えられているが、これには全く対処できていない。追い討ちすると、歯磨きに際して一番強くブラシが当たるのは咬合面なり、頬舌側歯面の渣偉大豊隆部である。ここから虫歯が多発するなんぞというデータは皆無である。食渣が停滞する部分からの発生が多いという従来の知見を全く無視している説であると断言したい。
     特殊な自分の実験室での結果を持って、歯磨き全体を指導しようというのは、全く納得できない。皆さん、悪い歯科医者(ハカイシャ)と、すぐデマに載るマスコミには十分注意してください。 マスコミのMCにはその報道内容が真実かどうか検討できる理系が、もっと進出する必要があると思います。 何かといえば、どこかの偏った知識人を引っ張り出して、その人の責任としてしまい、報道は中立が旨で、デマでも何でも報道しますというのは、マスコミとしての責任感がなく、STAPのような悲劇をそこら中に撒き散らすことになっているように思います。

  3. rie

    米田優さま、コメントありがとうございます。ブログをスタートして、歯磨きに関する初のガッツリコメント、大変うれしく感謝しています。少しずつ、ブログでお返事をしたいと存じます。石川純先生の「人間はなぜ歯を磨くか」名著ですね。石川先生のブラシングの考え方は、片山恒夫先生、谷口威夫先生も同じだと思います。
    極細の毛先(デント・システマ44)のブラシで、知覚過敏の患者さんに使って頂くことがあります。軟らかい歯ブラシであっても、直角に毛先が当たると痛みを感じる部位に重宝しています。その時のブラッシング法は、ローリング法。コンパクトヘッドでありながら、12ミリという毛の丈は貴重です。

    • rie

      特殊な自分の実験室での結果を持って、歯磨き全体を指導しようというのは、全く納得できない。同感です!!しかしこれは歯磨きに限った事ではありませんね。育児、教育、健康教育、食事指導、健康食品、ダイエット・・・・・・
      このような歯磨き指導の現状から、私たちは物事の見方考え方を学ぶことができますね。この思考がよく似ていると、分野の違う方と意気投合することができるのですが、ここがずれると歯科衛生士仲間であっても全く話しが通じないですね。<笑>