格差社会の歯科保健医療

「根底に貧困や認識不足」歯科治療放置の子5割

千葉県内の公立小中学校と特別支援学校で行われた歯科検診で「要受診」とされた児童生徒のうち、52・5%が未受診のままだったことが、県保険医協会(千葉市)の調査でわかった。

口腔こうくう状態に問題がある子供がいた学校も54・4%に上り、「口の中が虫歯で真っ黒」など深刻な事例も報告された。同協会は「根底には貧困や歯科医療の必要性の認識不足があるのではないか」と指摘している。

 同協会には県内の医師や歯科医師約4000人が加入。同様の調査は全国で進められており、県保険医協会は今回初めて実施した。

 同協会は昨年10~12月、県内の公立小中学校と特別支援学校計1220校にアンケートを送り、養護教諭の協力を得て、約4割の454校から回答を得た。

 それによると、2016年度(一部は17年度)に学校で歯科検診を受けた約15万5300人のうち、約4万7200人が要受診と診断された。その後、52・5%にあたる約2万4800人が受診しないままだった。

 学校種別の未受診率は小学校が46・5%、中学校が70・1%、特別支援学校が60・1%。同協会は「年齢が低いと保護者の関心も高いが、中学になるとおろそかになるのではないか」とみている。

 一方、15~16年度に歯科治療を受けられず、口腔の健康状態に問題がある児童生徒に出会ったことがあるかという質問では、247校(54・4%)が「ある」と回答。▽7~8本以上の虫歯がある▽歯の根しか残っていないような未処置の歯が複数ある▽痛みや腫れがあっても治療しない――といった報告が寄せられた。

 また、家庭環境については、▽一人親家庭で保護者が仕事で忙しく、受診できない▽保護者が保険料の支払いをしておらず、保険証がない生徒がいた▽外国籍の家庭で意思疎通が難しい――という回答もあった。

 各自治体には子供向けの医療費助成制度があるが、同協会の担当者は「さらに拡充させるべきで、歯科医療への理解を深めてもらう啓発活動も進めていく必要がある」と指摘。その上で、「家庭の事情で治療したくてもできない子供もいる。地域の人に付き添ってもらえるような仕組みが作れれば」と話している。

2018年05月03日 16時02分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
さて、歯科医療の最先端はすごぶる勢いで進歩しています。
しかし、地域歯科保健に関わっていると、
歯科医院の常識では考えられない状況に出くわします。
例えば小学校3年生の男の子。お父さんと二人暮らしで、その父親は長距離トラックの運転手。
白いはずの制服も、上履きも、際立って黒い。
私の授業で、歯ブラシを忘れていました。
唯一の家族であるお父さんは、北海道まで行っているので、2日間帰ってこないそう。
歯ブラシのないことを注意せず、頑張って一人で起きて学校へ来たことを褒めました。
勿論歯ブラシはこちらで用意していますから、そっと渡します。
担任の先生は、平等に注意しているのですが・・・
単に自己責任では収まりません。


先進国と言われるこの日本で、歯科受診しない人は置き去りです。
歯科衛生としての私は、口腔ケアも含めなぜかこちらに引き寄せられてしまします。

10年のお付き合いだからこそできる、本音の保健活動があると信じて
今年も、丸亀市の離島をできるだけくまなく訪問します。

遠い親戚より、私にとって親しみのある皆さんです。

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