珈琲ブレイク(4)

弟子:昨日の朝、愛犬ロンちゃんの散歩に行こうと思って、
   犬小屋に行くと、なんと、ロンちゃんが出てこないんですよ。
   毛布にくるまって寝ているけど、気配で出てきます。
   私が寝坊すると、ワンワンとおこすので・・・

   毛布の中で、死んでいるのではないかと 恐る恐る毛布をめくると
   いません。
   よかったー、死んでない。
   でも、どこに行ったの・・・ 今度は心配で心配で

師匠:えー、大変じゃない。それで?

弟子:ローンって呼んだら、どこからか走り寄って来て飛びついてきました。

師匠:よかったねー。

弟子:涙が出てきましたよ。

師匠:そうだろうね。

弟子:その時、これが本当に出会うということかと、しみじみ思いました。
   毎朝、ロンちゃんがいるのは当たり前なのですが、
   それはちっとも当たり前ではなく、すごいことなんだとね。

師匠:そうですよ。
   新約聖書の中の「放蕩息子」は、そう言うことだよ。

弟子:なるほどね。そうだったんですね。
   そう言う意味では、学生さんや、患者さんとも、
   そして家族とも自分自身とも、本当に出会っていないなーと反省です。

ロンちゃん

ロンちゃん

 

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