飯塚哲夫先生の近代口腔科学研究会

友人に誘われて、近代口腔科学研究会の例会に行ってきました。
2013年7月14日(日)午後 JRホテルクレメント高松

近代口腔科学研究会とは・・・・・?
聞いたことない・・・・?
近代口腔科学研究会のホームページによると次のように書かれています。

当会は、真の歯科医療を追求し実践することを目的に、1971年、開業歯科医によって設立されました。
会員数は、歯科医師を中心に歯科衛生士・歯科技工士など、現在約1500名(研究会雑誌購読会員)を数えます。当会は、開業歯科医による歯科専門の研究会としては、日本最大規模を誇ります。
当会の特徴は、独自の歯科医療観です。それは、「医療とdentistryは全く違うもの、つまりdentistは医師ではない」という医学史上の事実を認識した上で、これからは医療ができる歯科医師を目指すという医療観です。
その歯科医療観を学ぶために、毎月2日間に亘って例会が行われます。例会では、全国から60名以上の会員が参加し、テーマごとにディベートによって問題の本質を掘り下げ、結論を導き出していきます。
また、例会で学んだことは、会員のノート代わりにするためと貴重な記録を後世に残すために、近代口腔科学研究会雑誌にして、それを年3回発行しています。この雑誌は、創刊以来、今年で37年目を向かえ、通巻114号(2012年8月現在)を達成しました。

なるほど、すごいなー!!

「医療とdentistryは全く違うもの、つまりdentistは医師ではない」という医学史上の事実を認識した上で、これからは医療ができる歯科医師を目指す。

この言葉に感動します。

講師の飯塚哲夫先生は、歴史的背景を踏まえて会の根底をなすこの考えについて、熱く語って下さいました。そこでの歯科医療批判は痛烈なものがあります。

都会では(いえ、香川県だって例外ではないか)
歯科医院の分院を ○○店と呼んだり
ただいま、キャンペーン期間中とか
美容エステサロン化していることが紹介され、
<歯科医院は、それでも医療か?!>という怒りが伝わってきます。


思わず本も買って読みました。
飯塚哲夫著『歯科受診の常識・歯科に行く前に読む本』愛育社 952円
一般の方に書かれていますから、大変読みやすい本でした。
私にとって印象に残ったのは、次の二つ。

・P16「この歯髄が『歯』という器官の本体であり、われわれが『歯』と考えている部分は、歯の衣服とでも考えるべきものなのです。」

・P27「(むし歯の治療というのは)一度手をつけた歯は次々とまるで坂道を転げ落ちるかのように崩壊への道を辿ってしまう」

まさに私のこと。私の口腔は、小学校以来ずっと坂道を転げ落ちていました。
今考えると、始まりはCOを削って詰めたことに端を発します。
前歯は、シリケイトセメントを充填される時代ですし、
臼歯のアマルガム充填だって、
水平診療以前の診療台で麻酔せずに施されるわけですから・・・
その後、何度2次カリエスで再充填したか。<トホホ>

しかし、55歳の私のすべての歯の歯髄は健在である!!

何故か。それは私が歯科衛生士になったからに他なりません。

私は、dentistによって歯を修理してもらったが
治したのは、歯科衛生士である自分自身でだと言えるのではないのだろうか。
歯科衛生士は、歯科医療を実践している!!

もっと正確には、単なるdentistに治療してもらわなかった。
つまり、歯科医師を選ぶ目を持っていたい。

歯科衛生士はなんてすばらしい職業だろうと思える本でした。

反面、私たちDHは、何ごとも歯科医師の指示のもとに仕事をするわけですから、
どのようなDHとしての実践ができるかは、就職先にかかっていると言っても
過言ではありませんね。
貴女は、dentist or 医師 を選びますか?

飯塚哲夫

飯塚先生は歴史をさかのぼって、

「dentistryを医療へ、dentistを医師へ」というこれからの道を示しています。
私たちDHもケアの専門家として、寄って立つしっかりした基盤が必要です。
ナイチンゲールの『看護覚え書』が、そのヒントを示してくれていると、
私には読めるのです。

 

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