摂食嚥下障害の患者のBさん(5) 

2月26日のブログで、Bさんが苺の味を楽しんだことを書きました。
おろした苺にとろみをつけて、ティースプーン3杯。

その次に食べたいものは、チョコレートでした。
3月5日、チョコレートを舐めて頂きました。
味覚刺激で唾液がたまり、それを飲み込めず、涎となって流れ出しました。

3月19日
神戸のアンリの、口の中でとろけるチョコレートを持って行きました。
今回は、体位を45度にし、重力の力を借りて嚥下した頂きました。
流涎もむせもなく、一かけのチョコレートを味わいました。

「味はどう?」と尋ねると、文字盤で指差し
「ちょこ」と答えました。
私が「チョコ?まんまやんか、芸のない答えやな」と言いましたら
本人もおかしかったのか、「ブフォ!」と声を出して笑いました。
周りにいたスタッフの方も、爆笑!!
とっても幸せな気分になりますね。

3月29日
バナナが食べたいと言っていたので、うちの子どもたちに相談しました。
すると、ローソンで息子が、果肉入りバナナアイスを買ってきてくれました。
それを持って、Bさんの部屋に行ってビックリ!!!
口の中が、大変きれい。
「誰がこんなにきれいにしてくれるん?」と聞くと「みんな」だそうです。

また、ベットサイドに置いた、ケアプランも皆さんが実行して下さいました。

川西ケアプラン

Bさんのケアプラン

おかげで、歯はきれい、舌もピンクで潤っていました。

舌を動かして頂くと。上下左右自在に動きます。
一か月で、別人のお口に生まれ変わりました。
介護の力・愛の介護ですね。

 

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