堂本暁子氏講演『文明の進歩と咀嚼』

「噛まない、噛めない」子どもがいるというテレビ番組が、話題になったのは30年以上も前のことである。当時のBSの記者の関東地区460箇所の約4万人の保育園児を対象に咀嚼についての調査がきっかけである。その記者こそが千葉県知事であった、堂本暁子氏である。

下記は、2006年の堂本暁子氏のメールマガジン

【10月19日(木)】 ■第70回全国学校歯科保健研究大会 シンポジウム 「“鵜のみ文化”の時代における噛むことの大切さ」  実は私は、TBSの記者時代に「噛むことの大切さ」をテーマに全国 調査を行ったことがあります。その結果、子どもたちの「咀嚼力」が 低下していることがわかりました。世を挙げてやわらか志向。噛む力 が落ちるだけではなく、文明の澱(おり)の中で、私たちが抽象的な 意味でも咀嚼力を失っていくことへの危惧を語りました。 ※第70回全国学校歯科保健研究大会  http://www.nichigakushi.or.jp/event.html

さて、昨夜、S62年 小児歯科学会地方会特別講演
『文明の進歩と咀嚼』堂本暁子氏講演のビデオを見た。<ビデオはお貸しします>

文明の進歩と咀嚼

『文明の進歩と咀嚼』

当時話題になっていた、ベビーホテルの調査から、子どもの咀嚼問題に気づいた経緯
医学博士であり人類学者 鈴木尚の徳川将軍家の骨格調査の紹介
チベットでの文化人類学的調査から、
文明の進歩と咀嚼問題との関係について講演されている。
そして最後に、歯科医療従事者がこの問題について担うことを期待していると述べている。

歯科衛生士は、噛むことの大切さについて語り続けてきましたが、
母親に負担のかからない効率性を重視した食生活、ファーストフード、ジャンクフードを中心とした軟食へとズルズル流れていっているのが現状です。
食育基本法の効果に期待したいものです。

ここには食に限らず、
消費資本主義のもたらす目に見えない力に人間の欲望をコントロールされて
危ない危ないと言いながら
その力に流されている私がいる。

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