笑いで伝える口腔ケア

毎日新聞

口腔(こうくう)ケアの大切さを楽しい漫談で伝えようと、富山市の歯科衛生士事務所「ピュアとやま」代表、精田紀代美さん(65)が昨年末、「おんなきよまろ」の芸名で漫談家デビューした。今月26日には黒部市福祉センター(同市金屋)で、爆笑ライブを披露。集まった約30人の高齢者に、歯だけではなく口の中全体を清潔にすることで健康で長生きを、と楽しく呼びかけた。【青山郁子】

 

 精田さんは、高齢者の死因の上位を占める「誤嚥(ごえん)性肺炎」の発症防止を目的に、これまで県内10カ所の老人介護施設で独自の口腔ケアを指導。4年間の実践で、同肺炎による入院ゼロを達成した。

 しかし、大切だとは分かっていても、恥ずかしさもあって、口腔ケアに関する講習会は参加者が少ないことから、「楽しんで伝えることはできないか」と考えた結果、人気漫談家、綾小路きみまろさんのライブを参考にすることに。派手なメークとキラキラした衣装を身に着け、得意の楽しい話術で、口腔ケアのポイントを伝える爆笑ライブ「おもしろ健口長生きのひみつ」を考案した。

 この日は、同市社会福祉協議会の「介護予防のための元気はつらつ体操教室」の講師として招かれた精田さん。長生き姉妹として知られたきんさん、ぎんさんが、朝起床して最初に舌の掃除をしていたことを紹介。舌の掃除の仕方を自ら実演し、「舌が1センチ伸びたら10年長生きできるちゃ」「きれいな舌でご飯食べたら、うんまいよ(おいしいよ)」など富山弁を交えながら、楽しくケアの大切さを力説した。

 さらに、口の中には40もの臓器のツボがあることも図で紹介し、歯茎や口の中のマッサージ、正しい歯ブラシの使い方、入れ歯の掃除の仕方などを分かりやすく説明。「週2回、口の中きれいにしたら、施設に入ってもなーん死なんよ(全然死なない)」と呼びかけた。

 同協議会の介護予防活動普及員、小森亜希子さんは自身も歯科医院に勤務経験があるといい「ここまで詳しく教えてくれる人はいない。まさに目からうろこでした」と話し、参加した同市荻生の中野孝子さん(81)は「素晴らしいお話でした。日ごろから気を付けてはいるのですが、改めて口の中を大切にしたいと思いました」と感心していた。

 次回のライブは3月19日、黒部市内で行われる予定で、精田さんは「口腔ケアの大切さを、笑いながら多くの人に知ってもらいたい」と話している。ライブの問い合わせは、「ピュアとやま」(076・481・8020)。

 

香川県でも仲間と一緒に<かめかめ一座>として、
ずいぶん楽しく口腔ケアの講演会をしてきました。
もう、20年がたつのではないでしょうか・・・・

みんなで、ああでもないこうでもないと集まってシナリオ書いて、衣装を作って
笑いながら、ともに、学ぶっていいですね。

図1

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