歯科衛生士の学生さんに身体調和

香川県歯科医療専門学校の1年生に、毎年恒例の100パーセント磨きを体験しもらう実習のお手伝いをしています。

実習は、きっとどこの学校も同じだと思います。
歯垢を赤く染めて、チャートにマーキングし、それを歯ブラシ1本で除去する。

除去できれば、また染める。

ここで学生さんたちは、本当に歯を磨くことの難しさをしみじみ体験するのです。
卒業しただれもが、この授業を忘れることができないといいます。

第一日目は、プロスペックの液体を使用し、2度染めの時は、プロスペックジェルを使って100パーセント磨きに挑戦しました、この学生さんは、なかなかブラッシングできない。
1時間くらい、七転八倒していました。

理解が悪いとか、単に不器用であるとかではなく、歯並びが悪いとかでもありません。
身体調和で少し体を触って、口腔のマニピュレーションをしました。

そして、この写真は第2回目の授業のあとの考察です。

DSC09364ちょっと、読みづらいですが、次のように書かれています。

 

今回は液体による2TONEと錠剤で染め出しを行いました。
前回の授業の時は100%磨けるまで、約1時間半以上かかりましたが、今回は30分くらいで
終わりました。前回の授業のときに、100%磨けるまで1時間半もの時間がかかることに驚き
があったので、その日からいつもより意識して磨くようになった結果だと思います。

今回使用した2TONEの染め出し液は、新しいプラークは赤色、古いプラークは青系に染まるという特徴があり、歯科医院で歯の清掃をするときに、衛生士にとっても色で見分けがつくうえに、患者さんにとっても分かりやすく説明ができる、役立つ液体だということが分かりました。また、錠剤は、集団に対して使う、また、子どもが自分で使いやすい利点がありました。いろいろな染色法があるので、場合によって使い分けられるもので便利だと感じました。

前回の授業のとき本田先生が頬が固いと言われたので、それから、頬をほぐしたり、姿勢を直したりと努力をしています!頬をやわらかくして歯ブラシが奥まで届くように頑張りたいです。

 

この学生さんは、猫背で首、肩のコリがあり、口腔の周りの筋肉がカチカチでした。
最後臼歯遠心面はもちろん、上顎6・7番の教則歯頚部に歯ブラシが入らない。
身体を触ると、こんなにブラッシングが変わるのは、訪問歯科で歯磨きしているような経験でした。身体調和は、赤ちゃんはもちろん、高齢者、自分自身の生活しやすい身体作りになります。それは健康につながる身体の使い方の基本となることだと確信しました。

我が家の猫や犬たちは、セルフ身体調和している感じです。

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宮源のミキサーゲル

べとつかず、美味しくて、簡単に使えるとろみ剤を、町村先生に紹介していただきました。

児童デイサービス一期で、葡萄を食べているときでした。
フォークの背中でつぶして、ミキサーゲルを適当に(笑)にさらさらとふりかけ、混ぜました。それが、フォークの左横のもの。

食べると、レストランのデザート<葡萄ムース>に大変身。おいしい!!

早速買って帰りました。

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ミキサーゲルはサラサラした顆粒状であり、水分を含ませ溶解させることで強いゲル状態になります。同時に周りに食材があればムースゼリー状にしっかりと固めることができます。

宮源のホームページでは、動画で使い方を見ることができます。

先日のセミナーに参加してくださった皆さんには、先生から紹介していただきました。

DSC09375今日、施設の利用者さんに食べていただきました。

DSC09386山形のサクランボゼリーに、様子を見ながらふりかけ、ミニ泡立て器でまぜます。
すると、サクランボムースに変身。

食べさせてあげると、「美味しい😋!口で食べんといかんなー!」

日常的には、ベッドで過ごし、鼻経管栄養の方ですので、訪問口腔ケア時に食べることを
心待ちにしています。

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歯ブラシで、粘膜マッサージをしていただいてますが、うまく歯ブラシが使えません。

首、肩、背中、腕、手の身体調和体操&マッサージをすると、上手にスプーンを使えました。

今日は、歯科衛生士学校の学生さんも見学に来ていたのですが、その様子を見て感動し、
卒業したら、身体調和の勉強をしたいと言ってくれました。嬉しいです!!
一人でも、楽に体を使える患者さんが増えてくることを願っています。

それから、私が介護を受けるときは、学生だった皆さんが、このように食べさせてね!!
食いしん坊な私ですから、くれぐれもよろしくお願いします。

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利用者さんは、「自分で食べたら、やっぱり、おいしいなー」と大変満足そうでした。

私たちは、この一言のために仕事をしている気がします。

 

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身体調和の意味

以下は歯科衛生士・三木絵梨香さんの昨日のfacebook.です。

身体調和支援基礎コース in 香川 9月18日、19日
参加者 13名 。台風を心配しながらの開催でした。
帰りの飛行機が、遅れ、新幹線には乗れませんでしたが、最終の高崎線にのり、帰宅は午前2時半過ぎ。帰れて良かった!

今回、歯科関係の方々がほとんどでした。

運動機能発達と口の機能発達は、一緒に発達がみえます。からだの発達をみると、口の機能発達は触らなくてもおおよそみえます。
生後2〜3カ月〜、うつ伏せで遊ぶとき、からだの重心移動があり、口の中でも重心移動があります。前庭覚、自身の中央を脳に入力、その後も目と手、目と手と口…様々な発達の経過で口も含めたからだの感覚統合がさせていくと思います。ヒトが作られる過程、素晴らしい!
おすわりをして、バランスを崩しても倒れない、手で掴もうとするとき、視覚で認識し、瞬時にからだの筋肉関節を倒れないように準備していく、中央という前庭覚がそこにいたるまでに脳に認識されているから、そんな力を付けていく過程、発達の質を細かく見ていく時代になっていると感じています。
新生児から脳に入力しにくい状態がみられます。育てにくさとして、感じていることと思います。
ですから、新生児からの関わりが大切‼️
胎児診断も可能になってきているようですが、私の専門性で関われるのは、生まれてきてからです。

感覚統合をしていくには、まず正しく脳に、感覚を入力できるからだがないと、脳は誤学習、誤認識していくと思います。
月齢、年齢が、いっても、正しく入力できていないところまで戻り、正しく入力できるからだにしてから、もう一度そこから作り上げていくことが必要だと考えて、実践し、成果をお母さんにも感じていぢいています。誰かがしてくれるのではなく、ご両親が日常生活での身体調和体操と、マッサージ、発達支援の関わり方、遊び方を知り、実践していくことが大切‼️それをお子さんの特徴、ご両親の特徴にあわせてサポートしていく。

口腔機能の専門家、歯科関係の方々が、新生児からの口の機能が変わってきていること、そのようなお子さんのからだの状態、それがその後どんな発達をし、生活のしにくさになっていくかを知っていただきたい。
丸く抱くこと、今、だいぶ言われていますが、脱力した状態で正中位で、丸くなっていること、また、だっこで脱力して、口は閉じて、そることができるまで確認していく必要を、感じています。見せかけの丸いだだっこは、お母さんにはわかりにくいです。

うつ伏せにして、頭を緊張であげるのでなく、体幹の筋肉関節、前庭覚が発達していく、抗重力運動、見る、聴く、手を出す、舐めるなどで感覚統合がされていく様子を、楽しくみられる子育て。

口腔機能をみてくださる歯科関係の専門家が、どこでかかわっていただけるのか?人が生きていく上で口の機能は大切‼️誕生から正しく使われていく必要があると思います。
妊婦歯科健診?そこの場に助産師さんとの連携⁉️
ライセンスだけでなく、どこまでできる人、同志との連携が大切だと思います。
訪問などでは、ポジショニングの意味、しやすい体にしてからポジショニングのための知識。

今回は歯科関係の方々が、たくさん参加されてくださいましたが、保育士さん、助産師さん、看護師さん、保健師さんなどのように、すべてをすぐに使う現場があるわけではないと思います。

口とからだをつなげた考え方など、すぐに使えるものもありますが、今後の新しい分野、活動への準備として、期待しております。
だれもしていない事は楽しいですが、まずは、知識、技術を持っている他職種と繋がっていくことが大切だと実感しています。
とりあえず、まず、ご自身、御家族のためにも!

ご参加くださった方々、ありがとうございました。DSC08984

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児童デイサービス≪一期≫続

一期は、生活リズムが整っています。DSC09292お母さんが町村先生の歌に合わせてのマッサージをします。

DSC09265それぞれの子供にぴったりの、椅子と机が用意されています。
ポジショニングは、本当に大切です.

誰にとっても姿勢が重要のことは、咬合と全身の関係をみたり、摂食嚥下にかかわった歯科衛生士ならよくわかると思います。最初に姿勢ありき。

その姿勢がとれる身体を作るのが、町村先生の身体調和の基礎だと感心しました。

DSC09295 DSC09294適切な療育がなされていなければ難しいと思われるお子さんが、
お母さんから口腔内マッサージ、ストレッチを受けたあと
席を立つことなく、上手に食具を使って自分で食事をします。

向えでお母さんも、一緒に落ち着いて食べます。

DSC09308このお茶碗は、子どもの手にあった大きさで、なんと、お父さんの手作り。

DSC09314DSC09315コップは、町村先生のところのオリジナル。

そして歯磨き。

お母さんが仕上げ磨きしても怒りません。
静かな、穏やかな時間です。

DSC09316こんな日常を、健康と呼ぶのだと思います。

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BCGのあとがこんなところに

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これは、赤ちゃんのBCGのあとです。

ちょっと変じゃありませんか?

どうしてこんな後ろにあるの?と思いません?

助産師の村口さんと、町村先生が赤ちゃんの身体調和をしているところを
見学させていただきました。

お二人が身体調和をすると、ものの5分10分で、最初、腕の横にあったBCGのあとが、
だんだんうしろ回ってきたのです。
マジック見たいでした。

最近、多くの赤ちゃんの首や背中に緊張があり、肩が前に傾斜することで腕がねじれているというのです。そこを調整っすると、腕が本来の位置に整ってくるので、BCGのあとが、後ろに移動したように見えたのでした。

町村先生、それ、本当ですか?

先生がおっしゃるには、

「そうです、ほとんどの子だと言ってもいいくらいです。」

「歯科衛生士さんが手づかみ食べを指導しますが、この手で手づかみ食べをさせたら
 赤ちゃんは、食べ物をぐちゃぐちゃにします。お母さんは大変よ!」

そうなんだー!

指でつかむことができる身体であることを確認してから、
手づかみ食べの指導をしなければならないし、
できなければその方法を紹介しなければならないのです。
歯科衛生士のみなさん、身体調和はそれができます。

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身体調和支援研修会基礎編後期無事終了

9月18日(日)19日(月)町村先生の研修会、基礎後期
無事終えることが出来ました。
町村先生、参加した皆様、本当にありがとうございました。

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遠方は、鹿児島から歯科医師の先生、大阪の歯科衛生士さん。
倉敷からは、助産師さん、保育士さん。
歯科衛生士さんは、高知からはも参加いただきました。
放射線技師さん、保健師さん、もちろん歯科衛生士さんと、他職種交流は学びを深めます。

DSC09373口腔機能は食事をしながら体験するのですが、単に口腔からの視点だけではだめだという
ことが、よーく理解できました。
体の緊張が、摂食嚥下機能、味覚に影響するかなど、皆さんためしてガッテンでした。

子供たちの食の細さだけでなく、食べ過ぎる原因も、子供の時に獲得した食べ方に
原因がある場合があるということも、考えられるという体験にびっくり。
これまで視野の狭さに愕然としています。

無知って、怖いです。

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参加者が少なかったこともあり、本当に手取り足取り、ペンとり<笑>、
丁寧に、身体調和体操、マッサージの基礎を教えていただきました。

参加した皆さんからは、良かったーと言っていただけ、
町村先生を紹介した私としても、嬉しかったです。

皆さん、ここからが学びのスタートラインです。
一緒に頑張りましょう。

次は村口さんによる、おさらい会を企画します。

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赤ちゃんの口腔機能入門

先日の同窓会で、摂食・嚥下について、ほとんど学生時代に学んでいなかったなー。
どうやって勉強したらいいでしょうかと聞かれました。

歯科衛生士会とか、摂食嚥下リハビリテーション学会などもあります。

その前に、やはり本を1冊は読みましょう。

さらにその前に、ネットで参考になるパワーポイント(PDF)を
見つけましたので紹介します。これを見てから本を読むとわかりやすい。
本を読んでから見ると、写真があくさんあり、理解の助けになると思います。

(社)鳥取県歯科医師会. 平成23年度健口食育プロジェクト事業.

こどもの口腔機能向上について.
~ 食べる機能(摂食・嚥下)を中心に~
平成23年度健口食育プロジェクト事業.
目指そう!噛ミング30(カミングサンマル).
健口キッズ支援コース 

 

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児童デイサービス≪一期 いちご≫

医療機関を受診しても『異状なし』といわれるが、なんとなく気になる。個人差では納得がいかないという子が年々増加しているように感じられます。
たとえば、母乳がよく飲めない、寝ない、抱くとからだが反る、アイコンタクトがうまくとれない、よだれが多い、離乳食がうまくすすまない、はいはいがうまくできない、いざる、よくころぶ、噛まないで飲み込む、噛んでも飲み込まない、スキップができない、両足飛びができない・・・・などの相談に対して、その原因をどのように回答し、またどのような改善の方法を指導されていますか?
これらの状態に早く気づき、改善の方法を指導し、よりよい発達を保証してあげることが、発達支援にかかわる専門職の役割ではないでしょうか。

上記は、町村純子先生のゆう地域支援事業団のメッセージです。

その実践の現場を見たく、群馬県前橋市粕川町の
児童デイサービス≪一期 いちご≫へ行ってきました。

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上毛電鉄の、「サイクルトレイン」には、びっくり。

片道、8時間の道のりは、鹿児島の歯科衛生士の和気さん、倉敷の開業助産婦の村口さんとの
笑いながらの弥次喜多道中でした。

あっという間の4日間で、多くのことを学び感動したのですが、消化しきれません。
再度訪問する予定です。一緒に行きたい方、お声がけください。

 

お隣にある、高齢者総合生活支援≪たなぼ≫へも、行ってきました。

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昼食をいただきました。おいしいのはもちろんですが、食器のこだわりにも脱帽!!

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お箸は、町村先生オーダーの輪島の乾漆漆器。

お茶碗、汁椀も、うるさい<笑>、いえ、妥協しない町村先生の選んだ輪島塗でした。
高齢者の方に優しい配慮がなされた、微妙なシルエットです。
小皿は、120年使える超高級なお品だとか・・・・

食器も味に深く関係することを、改めて教えられました。

和気さん、村口さんと、一日宿泊体験を来ました。
大変居心地がよく、安らぎのある空間でした。
将来、ここなら入所したいよね、予約したい!!と語りながら眠りにつきました。

町村先生、スタッフの皆さま、大変お世話になりました。

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「口の健康」の知識を深く身に付けた看護師の養成

福岡歯科大(福岡市早良区)を運営する学校法人福岡学園(水田祥代理事長)は6日、県庁で記者会見を開き、来年4月1日に同大の隣接地に福岡看護大(看護学部看護学科の単科、定員100人)を開学すると発表した。歯科大と連携し、「口の健康」の知識を深く身に付けた看護師の養成を目指すとしている。文部科学省によると、県内に本部を置く大学は34校(国立などを含む)あり、看護学科がある大学は13校目となる。

 福岡学園によると、手術の前後に歯科治療をすると合併症のリスクを減らせたり、口の中の歯周病菌を放置すると肺炎などの恐れが高まったりするなど、近年は口腔(こうくう)ケアの重要性が医療現場で注目されている。

 水田理事長は「口の健康が全身の健康につながることを理解した看護師が求められている」と強調。福岡看護大では「口腔健康科学論」や「口腔機能援助論」といった歯科医や歯科衛生士の役割や看護師との協力関係を学ぶカリキュラムを必修科目にするという。

 卒業生の進路は最先端医療を施す病院や、在宅医療の現場などを想定している。学長に就任予定の窪田恵子設置準備室長は「口腔の知識を土台にして、他の医療職種と協調できる人材を育てたい」と話した。

=2016/09/07付 西日本新聞朝刊=

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口腔の大切さを理解した看護師さんが養成されるということは、
口腔ケアの重要性の認知としてありがたいことですね。

歯科衛生士は、口腔ケアの専門職として、それ以上の知識と技術が求められます。

皆さん、これを励みに頑張りましょう!!

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香川県歯科医療専門学校創立50周年

香川県歯科医療専門学校創立50周年記念式典が
2016年9月11日、ホテルクレメント高松で行われました。

改めて50年、半世紀の歩みを振り返ると時の流れの速さに愕然とします。
理事長先生のご祝辞に、創立はウルトラマンが出た年だったというエピソードがありました。
私が教えを受けた先生のお顔を見ると、懐かしく学生時代が思い出されます。

そのあと、17期生の同窓会があり、お招きいただきました。

それぞれの人生をしっかり歩んでいらしゃる姿が大変うれしかった!!

私が10期生ですから、7歳後輩になります。
食事をおごった学生さんに招待され、お世話をした学生にお世話になる。
いいねー!!

話をしていると、気分は当時と一緒、いえ、成長した皆さんに教わることいっぱいです。

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また、私が現在興味をもっている赤ちゃん歯科について紹介すると、
これを機会に勉強会の参加を希望される方もおり、今後がますます楽しみです。

本当にありがとうございました。

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