もみじマークの歯科衛生士と若葉マークの利用者さん

多度津町、やすらぎの森で研修会をしました。

玄関に入ると、素敵な寄せ植えが目に入ります。

春の寄せ植えつくし、ふきのとう、さくら、春が凝縮されています。

新人さん12名と、事務長さん&チーフの方も参加して下さいました。

介護、看護、栄養、調理の専門職である皆さんですが、
短時間で多くのことをお伝えしたので、大変だったと思います。
しかし、熱心に参加して頂きました。

帰りの廊下で目に入ったのが、リハビリ訓練者の初心者マークのポスター

若葉マーク

学生さんが実習に行くときにも、こんなバッチが欲しいところですね。

・このマークをみて、はじめてスキーに行った時のことを、思い出しました。
 今は亡き高松市の金沢健先生のスタッフに誘われ参加しました。

 雪の上で自分をコントロールできませんから、まわりの皆さんに避けて頂くしかない。
 「どいてー どいてー」と叫ぶわけにはいきませんから、
 初心者マークが欲しいなーと思いました。
 マークが目に入れば、やさしく避けてくれるはず!

 そして、後日2回目のスキーでは、初心者マークのワッペンを作って、
 ウそれをウエアーに張り付けて、ゲレンデに出たのです。
 効果はてきめん!(確か、初心者マークってその頃できたはず)

・それから、こんなことも浮かびました。
 いつか私が利用者さんになったときは、私に貼っておこうと思います。
 要介護者さんの初心者ですから! <笑い>

 施設では、初心者の利用者さんと、ベテランの利用者さんは全く違います。
 はじめて行く施設では、ベテランの利用者さんが、私を指導してくれることがあります。

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夜の研修会&訪問口腔ケアは自粛中

数ヶ月前から、夜の運転が負担です!
助手席に座った息子から、運転大丈夫??などと言われる始末。
視力の問題でしょうか・・・
眼鏡を外すと、遠くも近くもよく見えないのです。
眼科に行かなければと思うのですか、
眼鏡をかけるとなんとかなるので足が向きません。(歯科の患者さんの気持ちがわかる)

そんなこともあり、昨年末から夜の研修会、食事会はお断りしております。
春になったら元気が出るかもと考えておりましたが、ちょっと無理みたいです。
腰痛・膝関節痛・左手のしびれも相変わらず。歳ですかねー?!
今年は56歳で、還暦はすぐそこまできていますから・・・・こんなもんかもしれませんね。
ひと昔前なら、定年の準備をするころですよね。

てなことで、貯め込んだ資料や雑誌を処分し、ずいぶん本棚がすっきりしました。

しかし、朝は元気です。
犬の散歩をして、歯科衛生士仲間と飯野山に登ることもあります。
山ガールの歯科衛生士さんが、結構いるんですねー。

それから、患者さんや利用者さんと仕事しているときは、いたって元気!
元気をもらうんでしょう。

飯野山DH
夜の研修会は自粛中ですが、午前午後の仕事は喜んで承ります。
で、施設の新入スタッフの研修会をします。

  4月 3日(木)午前 多度津町 やすらぎの森

  4月14日(月)午後 高松 サマリア

 

 

 

 

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ロールワッテ(コットンロール)綿球だって命を落とす!

歯科治療中に2歳女児死亡 元歯科院長を起訴/さいたま地検

新座市の歯科医院で2010年6月、同市の女児=当時(2)=が歯の治療中に死亡した事件で、さいたま地検は28日、業務上過失致死の罪で、「にいざデンタルクリニック」(閉院)の無職亀田幸子・元院長(41)=青森県五所川原市十三深津=をさいたま地裁に起訴した。

 起訴状などによると、亀田元院長は10年6月13日、同クリニックで女児の前歯を治療中、上唇と歯茎の間に「ロールワッテ」と呼 ばれる円柱状の脱脂綿(直径0・8センチ、長さ2・5センチ)2個を挟んだのみで、指で押さえるなどの落下防止措置を取らず、1個を口の中に落として気道 を詰まらせ、翌日に東京都板橋区内の病院で女児を窒息による低酸素脳症で死亡させたとされる。

 女児は当時、激しく泣いて暴れていたため、あおむけにした女児を母親が抱きかかえるとともに、歯科助手2人が女児の頭や足を押さ え付けていた。元院長は、女児の上唇が小さい上、泣きながら激しく呼吸しているため、ロールワッテが落下して女児が誤飲する恐れがあったのに、落下防止措 置をせず、治療を続けた過失があったとしている。

 県警が同容疑で、元院長を書類送検したのは10年12月1日。起訴まで3年以上かかったことについて、同地検は「医療事故で難しい事案なので、時間をかけて調べた」としている。女児の両親は昨年4月、元院長らに約7800万円の損害賠償を求めて、さいたま地裁に提訴している。
                         <埼玉新聞 2014年3月29日(金)>

歯科治療で命を落とすのは、本当にかわいそうで、残念です。

私が以前働いていた、高松市歯科救急医療センターの障がい者歯科診療では、
事故が起きないよう,ラバーダム防湿を行い、さらに、
コットントールや リーマー・ファイル 補綴物にも デンタルフロスをつけ
必ずフロスを、先生か歯科衛生士(デンタルアシスタントはいません)が持って
診療していました。

この診療所では本当に多くのことを教えられ、訪問口腔ケアの基礎を学びました。

私も、先日ヒャッとすることがありました。
施設のベットサイドで利用者さんの口腔ケアをしていたら、
近くにいた認知症の利用者さんが、私が持参したかごから、
歯間ブラシを取り出していたのです。
もし口に入れたなら、事故になりかねません!!

ベッドサイドには、荷物を置く場所がなく、ちょっと離れた机の上を使っていたのです。

看護師さんが使うようなカートがあればベストですが、値段が高いし、持ち運ぶことができません。
そこで、ホームセンターでかご式のトレーを購入し、道具をセットしてみました。
車の助手席にのせて、シートベルトで固定して運ぶ予定です。
今週から使ってみます。

訪問ワゴン

 

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『口腔の成育をはかる』読書会,再開します

今日から新年度ですね。
お待たせしておりました、歯科衛生士のための読書会、再スタートです。

まず、4月16日 3:30~5:00 三木町のコーヒーショップ<鎌倉>
予定しております。

『口腔の育成をはかる 1巻』P104~

しばらく休んでいましたので、皆さんの近況報告も楽しみです。

 

お休みを頂いたのは、私の都合でした。申し訳ございません。
身体の不調・家族のこと・訪問する患者さんの増加・急な研修や仕事など、
土日の休みが全く取れなくなっていました。
人生でいろいろ重なるときって、重なるんですね。
とにかく、目の前の仕事から一つづつやっていく、これしかありませんね。
終わりはくるから、なんとかなります。<笑>

・年末から島の仕事をしていましたが、例年行かない、地区や島への訪問がありました。
 忙しいのですが、島のなかではゆっくりと仕事をし、保健師さんに連れられて
 在宅訪問もします。単に、保健や福祉の問題だけでなく、家族を含めた生活全体を
 支援する、保健師さんについて行くと、大変勉強になります。

 そこで出会った皆さんからは、教えられることが大変多い。ありがたいことです。

この写真は、同じ年齢の男性の手です。いかがですか?

DSC06315

左の、細い指ですらりとした手は、都会でデスクワークをしてきた方の手です。

右の、しっかりした指で分厚いがっちりとした手は、島で漁業を営んでいる方の手です。
今は網を引くのは機会になったが、昔は手で全身を使って引いていたそうです。

ここでお見せできないのが残念ですが、歯、歯槽骨、顎骨が
手のようにガッツリしており、惚れ惚れします。

この口、見覚えがある!!

そうだ、モンゴルやブータンで見た口です。

口腔を含め身体の状態は、栄養だけでなく、
いや栄養以上に生活が関係しているんですね。

4月16日は、子どもの口腔育成のヒントがいっぱいの、
島の暮らしもお話しできると思います。

 

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国家試験不合格におもう

今日は、歯科衛生士の国家試験合格発表の日であった。

私が非常勤講師として授業をしている学校では、不合格者があったそうだ。
かわいそう・残念という気持ちと、教えた人間として申し訳なさも少し感じた。
自己責任だろうとも思うし、患者となる身としては、当然とも思う。
全員合格だと、試験の意味がない。
しかし、合格したからと言って、本当によい歯科衛生士となるかどうかはわからない。
今日不合格であっても、来年合格すれば、
本当に素晴らしい歯科衛生士になる可能性を秘めた人もいるはずである。
何ごとも、あわてて決めつけてはいけない。(最近のニュースからもそう思う)

様々なことを考えつつ、今日は呑みながらこうしてキーボードをたたいている。

あら、携帯が・・・

珍しい人から電話があった。
昔、歯科衛生士教育協議会の、教員研修会で知り合った歯科衛生士さんだ。

「今日合格発表だったんやね。どうやった?」

「それが、心配していなかった学生が、あかんかったんよ。」

「そう、残念やね。当の学生さんは大丈夫? 貴女も?」

「まあね。」

「辛いけど、歳がいくと、それもまたよしと思えるよ。」

「そうやね。でもまず、学生に誤ったよ。」

「誤ったんだ・・・・」

「まだ、私にできたことがあったんではないかと思うから・・・」

 

ブログの冒頭に書いたような私の気持ちも伝えつつ、久々の長電話をした。

 

もし私が彼女の立場なら、どうしただろうか?
誤るという選択肢はなかったと思う。
慰め、来年に向かって頑張ろうと励ますのが関の山。
不都合なことが起こった時にこそ、その人が顕わになる。
叶わないなー!
人間の器の差を感じますね。

この先生に出会った学生さんは、合格しようが不合格であろうが、
幸せだなーと思います。
今は気付かないかもしれませんが。

 

木の芽

同人誌『風跡』第20号の(1994年)の巻頭言の一部を抜粋します。

 ところで、まったくその資質も才能もないにんげんが ━ぼく自身のことだ━
何を間違えたか、曲り形になりにもものを考えたり、教えたりする仕事に就いてしまって、それを長いこと続けていると、いったいその人の最後の姿は全体としてどうなるのだろうか。所謂生理にもとづく力がすべて確実に弱まるなかで、知性や感性までもがスカスカした軽石になっていく。そんな感覚が確かにある。己事究明どころか、己事究迷(?)の様相を呈してくる。 知性にせよ感性にせよ、よく練られ続けてこそいつまでもみずみずしく、柔軟であり続けられるのであろう。生理が本来辿る最も自然な線にそって、知がうまく知を無化し、それをもとに還すことができるのだろうか。とても気にかかる。そんなとき誰かが心の奥でささやくのがきこえる。

  何度でも はじめからやり直せ
  すべてはお前が欺かないためだ  

 

これを書いた、やぎよういち先生は
「八木誠一さんが言うように、自我は他人だけでなく、
 知らず知らずのうちに自分自身をも欺くから、難しいんだよ。」と、
おっしゃっています。

この、「はじめから」がどこなのかが、問題ですね。
ナイチンゲールは、看護学校の教員と学生にあてた書簡で、

   何度でも はじめからやり直せ
   すべてはお前が欺かないためだ 

これを訴え続けたのではないでしょうか。

ナイチンゲールが、毎日「祈りなさい」という意味は、
「はじめに」を見失うことがないように、
そして、看護はいつも「はじめに」からなされますようにだと感じます。

不都合な結果になった学生さんは、「はじめに」と、近い場所にいるのかもしれません。

 

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ライオン、「予防歯科」の浸透図る活動を強化

日刊コスメ通信より(2014.02.26)

ライオン、「予防歯科」の浸透図る活動を強化

 ライオンは、「健康日本21」の掲げる「歯・口腔の健康」の実現に向けて、「予防歯科」の概念を浸透させるべく、歯科界や行政、学校などと連携した啓発活動を、2014年より積極的に展開していく。

 2000年から実施された健康づくり運動「健康日本21」の最終評価が2011年に公表され、「歯の健康」分野は国民レベルで意識が高まり、実践していることが示唆された。

 また、「歯科保健に関する条例」を制定する自治体も拡大するなど、国を挙げて歯と口腔の健康づくりの取り組みが活発化している。さらに歯科医院な どで定期的に健診を受ける人が徐々に増え(30代女性の定期健診受診率=2009年28%→2012年44%、同社調べ)、今後さらに「予防」への意識が 高まることが予想される。

 同社はオーラルケアのリーディングカンパニーとして、1932年に「第1回学童歯磨教練大会」を実施し、その後「学童歯みがき大会」として活動を 継続。また時代の変化に対応し、ライフステージ別の歯科保健活動や、視覚・聴覚障がい者向けの啓発活動、さらにアジア地区の学童への歯科指導を行ってき た。1964年には、口腔衛生の研究と啓発のため、財団法人ライオン歯科衛生研究所を設立。同財団は2010年からは公益財団法人として、より中立な立場 で口腔衛生普及活動を行っている。

 「予防歯科」とは、ムシ歯などにかかってからの「治療」ではなく、かかる前の「予防」を大切にするという考え方で、歯科医院などでの定期的な健診 等を通じて「プロケア(プロフェッショナルケア)」を受けることと、歯科専門家の指導に基づいて自分自身で行う「セルフケア」の両方で積極的に健康な歯を 守っていくことの2つを柱としている。

 「予防歯科」で大切なセルフケアのポイントは、「歯質強化を促す『フッ素』を口の中に残すこと」「『歯垢』などの汚れを残さず落とすこと」「ムシ 歯や歯周病の原因となる『細菌』の増殖を抑えること」の3つで、このポイントをおさえ、歯科専門家が奨めるセルフケアを実現できるラインナップを有する新 クリニカシリーズをフックに、生活者の歯の健康維持に貢献していく。

 さらに、これまで進めてきた普及・啓発活動を今後も継続するとともに、歯科界や行政、学校などとの連携にも積極的に取り組み、「歯・口腔の健康」を守る「予防歯科」の浸透を図る活動を展開。特に、「ライフステージ別の啓発」「日本歯科医師会との連携」を進めていく。

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加藤正さんの推薦本

昨日紹介した、かかりつけ技工士の加藤さんを囲んで
何度か勉強会をしました。

「入れ歯は、当たり前に作ったらええんや」と言われても、

当たり前がわからない・・・

今日は、その加藤さんが読みなさいと推薦してくれ、私たちが読んた本を紹介します。
ただ、20年以上前に紹介されたものですから、廃版になっていたり、もっといいものが
出版されているかもしれません。

 

1,『危ない医者』     山内 太郎   データーハウス 1,200円

2,『口と人生』      川村 洋二郎  医歯薬出版  3502円

3,『遺体は誰のものか』  水沢 渓         健友社        1,500円

4,『狼に育てられた子』  J.A.Lシング       福村出版     1,200円

5,『別冊・咬合の生涯維持』 クインテッセンス出版       4,450円

6,『長寿回診記』      古守 豊甫  社会保険出版  876円

7,『健康と長寿への道しるべ』 古守 豊甫  風濤社        1,000円

8,『長寿村・短命化の教訓』  古守豊甫  鷹嘴テル 樹心社  2,000円

9,『長生きの研究』      古守 豊甫   風濤社        1,339円

10,『歯とからだ』               市波 治人    径書房           1,339円

11,『骨は語る 徳川将軍・大名家の人々』鈴木 尚 東京大学出版会 3,914円

12,『脳と人間』              時実 利彦 雷鳥社               1,760円

13,『女の脳・男の脳』    大島 清  祥伝社                 720円

14,『ヨーガ入門』             佐保田 鶴治     池田書店        750円

15,『薬は毒だ』               田村 豊幸  農山漁村文化協会 1,030円

16,『解剖学入門』            窪田 金次郎  日本歯科評論    5,150円

17,『パルモア病院日記』  中平 郁夫     新潮社               1,340円

18,『原本 西式健康法』   西 勝造  農山漁村文化協会      1,030円

19,『ヒトの足』             水野 祥太郎  創元社                 3,090円

20,『咬合をどう臨床にどう生かすか』 補綴臨床 医歯薬出版 4,000円

21,『自律歯科矯正法』         高濱 靖秀  永末書店           20,600円

22,『解剖学講義』            伊藤 隆   南山堂                    10,094円

23,『ホリスティック医学 vol.1』 ホリスティック医学協会   1,500円

24,『ツキノワグマ』           宮尾 巌雄   信濃毎日出版        1,700円

25,『カパンディ関節の生理学 Ⅲ体幹・脊柱』 医歯薬出版   5,150円

26,『逆転の医学 医者いらずの極意』  山田 行彦 文化創作出版 770円

27,『噛み合わせ人間学』   正井 良夫  人間と歴史社           1,450円

28,『バイデジタルO-リングテストの実際』大村 恵昭  医道に日本社 4,944円

29,『イメージパワーの大活用』水口 清一  日新報道    1,030円

30,『噛まない人はだめになる』窪田 金次郎 他  風人社   1,236円

31,『八十八歳を生きる』      佐保田 鶴治   人文書院  1,236円

32,『自然農法 藁一本の革命』  福岡 正信    春秋社   1,260円

33、『図解 解剖学辞典』        医学書院          3,200円

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加藤正さんの仕事

かかりつけ技工士さんであった加藤正さんが、昨年亡くなった。

私が学校をやめた頃、仕事があまりなく暇だった。
そんなときに加藤さんの技巧所を訪ねて、いろいろな話をした。
話しはとても興味深く単なる歯科医療だけでなく、人間にとって健康とは何か、
自然と人間の生活(文化)との関係を、手変え品変え教えてくれていたのだと思う。

ちょうど、同じヨガ教室に通っていたこともあり、私の身体の不調とかみ合わせの関係を見抜き、インレーを作って頂くことになった。
足が痛くで、車のクラッチが踏み込めなくなっていたのが、インレーを入れ替えると
嘘のように治った。信じがたい経験だったのです。

その後、仲間の歯科衛生士さんたちは、噛み合わせが原因かもしれないと考えられる不調があると加藤さんに相談し、加藤さんが技工物を作ってくれる歯科医院で治療を受けていたのです。

我が家の母が歯を抜歯し、ブリッジがいやで、1本義歯を使っていました。
調子が悪く、前後の歯を削ってブリッジにしょうと考えていたとき、

「そうだ、加藤さんだ!!」

歯科医院に連絡をとって、加藤さんを指名し作って頂きました。

「入れた瞬間、良いと分かった。食事をしても入れていることを忘れる」
と言うことでした。

DSC06376

上の二つは、母が調子が悪いと、いつも不機嫌だった入れ歯

真中は、ブリッジの模型(前後の歯を削り手くないという理由で拒否)

下の二つは、加藤さんが作って下さった入れ歯

 

こんな自分にぴったり合った入れ歯を作って下さる技工士さん、
どなたかご存じありませんか?

この入れ歯を作るための印象採得をしてくれるのが、
ベテラン歯科衛生士のなみきさん。

私が「加藤さんが、貴女のことを一人前になった。よう辛抱してついてきた」と
褒めていたよーと言うと、

「どれだけ叱られたことか!!私にはそんなこと言うてくれたことないわ・・・・」と
ベテラン衛生士さんは言っておりました。
しかし、指導にしっかり応えてきたことを、ちゃーんと認めていてくれていたんですね。

仲間の歯科衛生士が集まったら、「これから歯、どうする?」「困ったなー!」
「加藤さん、私たちの歯はどうなるのでしょう??!!」

 

 

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東日本大震災から2年

東日本大震災」から、2年が過ぎた。
3年目の今月は、多くの特集番組が組まれた。
そこから伝えられる報道によると、
約26万7千人が今なお、避難生活を強いられていおり、
震災の傷跡は癒える事なく、今もなお続いています。

番組で目に入るのは、やはり人々の口元。

被災地口元
生活の困難さを語る人々の歯が抜けたままになっているのが気になります。

歯、どころではないのでしょう・・・・

白い歯がこぼれる笑顔は、いつ戻ってくるのかと、東北に思いを馳せる3月です。

島の皆さんや施設の利用者さん口をみると、その様子から、生活が透けて見えてきますね。

 

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摂食嚥下指導

「<摂食嚥下指導>をするんですか?」

「すごいですね、即、命に関わるから大変ですね。
怖くないですか?」

仕事を見学にいらした歯科衛生士さんに、時々言われます。

摂食嚥下指導って言っても、なにも、命がけの直接訓練がすべてではありません。
ただ、シーティング・ポジショニングを整えることだって大切な指導です。
直接訓練は歯科医師が横にいないと、怖いですね!

この写真は、先週行った施設の食事利用者さんが食事している様子です。

ベッドの食事

介護現場で時々みかける 辛い 食事姿勢!

これをちょっとアドバイスするのも、摂食嚥下指導です。
すると、苦しい食事が 美味しい食事にかわるのです。

施設訪問では、口腔ケアの依頼があった方の口腔清掃だけではありません。
時々、食事時間にお邪魔して、皆さんが食事する様子を見ています。
これは、ちょっと工夫した方がいいなーと思ったら、
食器の位置を見やすい位置に変えたり、傾きを変えるなど、
お箸の選びかたとか・・・・
些細なことですが提案するのです。

時には、施設の方に上の写真と同じ姿勢を取ってもらって、食べてもらいます。
「うわー!えらー!」素直にそう感じて頂ければ、改善して頂けます。

しかし、「あの人、また文句言いにきたで」と思われたなら
私がいる時と、いない時の様子が全く変わる結果になる。すると、本当のことが分からなくなるので、かえって危険です。

施設の指導では、私が施設にいて、洗面やベッドサイドの
掃除や片づけをしていても、誰もが違和感を持たなくなったらしめたもの。

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