2016年お正月

サイトを初めて5年目になりました。
日々の仕事に追われ、なかなかブログを書くことができませんでした。
今年はもう少し頑張ろうと思います。

1月 9日・10日・11日
2月 20日・21日は
広島に身体調和研修会に参加します。
町村純子先生のセミナーです。

赤ちゃんや子どもの、生きやすい身体づくりの研修です。
歯科衛生士のための「読書会」で読んだ、佐々木洋著『口腔の育成をはかる』の
原点になるような内容です。

1月17日は、岡山県歯科医師会勝英支部と岡山看護協会勝英支部の研修会に行きます。
『QOLを高める口腔ケア ~7つのヒント~』という講演をする予定です。
今年のお正月は、この準備をすることになりそうです。
看護師さんと、歯科医師の先生に何をお話しするか・・・
口腔ケアで、難症例というものに出会います。
勿論それも大切ですが、まずは当たり前の日常ケアの質を見直して診ませんか?!
そんなことを提案する予定です。
料亭のおせち料理の作り方ではなく、日常茶飯事を見直しましょう。
ってな感じでしょうか。

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元旦の朝は、甥っ子がお土産にくれたコーヒーを立て、
日記を書くことからスタートしました。
最近月日が経つのがめっぽう早く、物事の時系列も定かではなくなり
ちょっと不安になってきましたので、日記帳を年末に買い求めました。
「石原10年日記」です。
その話をしたら、数名の方が、「わたしも!!」と言っていました。
皆さん、終活のスタートを切ったのだと思います。
一瞬先の死を意識して生きることであり、
生の瞬間から始まっている、死を含みつつ生きることを自覚すると
でもあります。

ここまで書いたところで、メールが届きました。

新年がどんな年になるか、わかりませんが
「わたしの思いではなく、主のみ心がなりますように」の祈りのを、
わたしの祈りにして
日々を生きていけたら、と願っています。

このメール、毎年ナイチンゲールが学生と看護婦に送った書簡のようです。
緊張し、背筋が伸びる思いがします。

わたしの思いとは、<自我>であり、鼻持ちならないものです。
主のみこころとは、クリスチャンでない私にとって、
<私を生かせ、支える働き>だと受け取ります。
自然のいのち・神・仏と言い換えてもいいでしょう。

我執の私ではなく、清らかでやさしい静寂なこころを腹の底に据えて
日々生きていくことができるよう努めたいものです。

放っておけばすぐに曇る、自然本来の身体の感覚を
どうしたら研ぎ澄ませることができるのかが問題です…。

 

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うがいに感染予防効果はあるのか

うがいは長い間手洗いと同じく、風邪などの感染予防の基本といわれてきました。

しかし、同時にうがいによる予防効果には科学的な根拠がないという事もいわれていましたが、京都大学の川村孝教授のグループによって風邪予防の有効性が実証されました。
>>水うがいで風邪発症が4割減少|京都大学保健管理センター

うがい効果

約380名のボランティアを「水でうがい」「ヨウ素系うがい薬でうがい」「うがいをしない」の3グループに分け、2ヶ月間追跡調査をするという内容でした。
※うがいは15秒間を2セットで1日3回行っています。

結果は、「水でうがい」グループは「うがいをしない」グループに比べて風邪の発症が約40%減り、これによりうがいによる風邪の予防効果は実証されました。

グラフを見ると、「ヨウ素系うがい薬でうがい」グループは「うがいをしない」グループとほとんど変わらないという結果に終わりましたが、ヨウ素系うがい薬によって常在細菌叢や口腔粘膜の細胞がダメージを受けた事などが考えられるようです。

ヨウ素系うがい薬で有名なのはイソジンなどですが、風邪の予防目的でのうがいに関しては効果はないという事でしょう。

最近の研究では、水によるうがいよりも緑茶やアルカリイオン水(機能水)でうがいするとさらに効果があるともいわれています。

いずれにせよ、これらの調査、研究から風邪の予防にうがいは効果的なのは間違いないと思われます。

ただし、うがいの感染予防効果が実証されたのはあくまで「風邪」だけのようで、「インフルエンザ」などに対しては実証されておらず、東京大学医科学研究所の教授や首相官邸HPもうがいのインフルエンザ予防効果はないだろうという見方を示しています。

理由としては、感染力の強さ(インフルエンザウイルスは気道の粘膜に取り付くと約20分で細胞の中に取り込まれる事など)が考えられているようです。

インフルエンザに効果はないかもしれませんが、わたしとしては風邪だけでも予防効果があるならうがいをする意味はあると思います。

しかし、うがいも手洗いと同じく正しい方法で行わなければあまり意味がありません。

正しいうがいの仕方

①コップに水もしくはぬるま湯を用意する

②口に半分くらいの水を含んで、上を向かず正面を向いたまま口の中の食べかすなどを流すために1~2回ゆすぐ(グチュグチュうがい)

③口に半分ぐらいの水を含んで、今度は顔を上に向けて、口を開けながらのどの奥までゆすぐ(ガラガラうがい)
※この時「オー」と発声するといいそうです。

③を概ね15秒×2回程度行えばうがいは完了です。

正しいうがいを行って、しっかり感染予防しましょうね。

<以上・家庭の感染予防対策アイテム より>

健康教室でも口腔機能向上と口腔内清掃の観点から嗽をお勧めしますね。

ただし、高齢の方など、口腔機能が低下した方が、ガラガラ嗽をすると
誤嚥する可能性があります。そして肺炎になったら大変ですので注が必要です。
さらに、頸椎損傷も考慮する必要があります!!
何事も、見極めが大切ですね!!

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ポリーナ・ボリソヴァ Go!

三木町の<人形劇研修所木偶塾>で、
ポリーナ・ボリソヴァという女優さんによる、言葉のない一人芝居「Go!」を観てきました。
サイレント演劇は、見る人のイマジネーションを膨らませます。
老婦人の思い出の断片をたどりながら、哀愁とユーモアで人生を紡ぎだすことで
独特の世界がひろがり、とても感動しました。
 
仕事で出会う方の顔が浮かんだりもしました。
 
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これは、お芝居が終わった後の舞台です。
 
ユーチューブ<Go! by Polina Borisova clip 1min>で、
雰囲気を味わい、興味を持たれた方、神戸へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
 
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<人形劇研修所木偶塾>とは
大正から明治初期、そして戦後に農漁 村各地で行われた芸能興行「野掛芝居」 を、人形(木偶)芝居でほぼ40年ぶりに 再現。中心として活動する池原由起夫氏 は、それまで西畑人形の灯火を守り続け、 更なる継承・発展を目的に地域への定着 と後継者の育成を行うべく、平成5年に 人形劇研修所「木偶塾」を開設。人形製 作、人形操作、台詞まわし、舞台製作ま で全てを教えている。平成10年に「復活 野掛木偶芝居」を実施して以来、毎年夏 の恒例行事として定着している。
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こぶ付き歯ブラシ「キャンディー歯ブラシ」

見た目の印象で”老い”が感じられる要因に、「顔のたるみ」と「ほうれい線」が挙げられると思います。そして、これらを防ぐには”顔の筋トレ”が必要だとも聞いたことがある。
我々ライターってパソコンに向かいっぱなしで、終日、ほとんど表情が動かないんですよ。顔、固まりっぱなし。これは、どうしたもんかしら……。

実は、対策法があるんです。どうやら、歯磨きがいいらしい。とは言っても、ただの歯磨きじゃダメ。今回の、この歯ブラシを使って行う歯磨きに効き目があるみたいです。「有限会社 WATANABE」(愛媛県伊予郡)が開発した、その名も『キャンディー歯ブラシ』のルックスを見てください。

ボコっと膨らんでませんか? まさに、キャンディーみたい!

この形状に、何の意味があるのか。ヘッド部分に球形の突起物を付けることにより、歯磨き時に口の内側からオーラルマッサージを行うことができるらしいのです。 ちなみに、この『キャンディー歯ブラシ』を使うことで期待できる効果は以下です。

(1)「唾液腺マッサージ」……ドライマウス(口腔内乾燥症)に効果
(2)「咬筋マッサージ」……偏頭痛、歯ぎしり、食いしばり、顎関節症に効果
(3)「開口訓練」……脳の血流改善、老化防止効果
(4)「美容」……小顔マッサージ(咬筋の緊張緩和、エラ張りに効果)

種明かしをしてしまいますが、開発者である同社・渡部英樹さんの本業は歯科医です。歯ブラシの開発はお手のものだったのでしょう。とは言え、今回のそれは特殊過ぎます。
「『美顔ローラー』という商品がありますが、顔の外側からするマッサージより口の内側から行うオーラルマッサージの方が効果的です。オーラルマッサージをセルフケアで簡単に行う方法として、『キャンディー歯ブラシ』を考案いたしました」(渡部さん)

でもこの歯ブラシならば、その心配はありません。
それだけじゃない。現在、「ドライマウス」、「歯ぎしり」、「顎関節症」には有効な根本治療法が無く、対症療法として口腔内外マッサージ、唾液腺マッサージが推奨されているそうです。
「当院でもドライマウスの患者様に唾液腺マッサージを推奨していますが、自身の手指によるマッサージは長期継続が困難です。その点、この歯ブラシを使用すればブラッシングとマッサージを同時に簡単に行うことができます」(渡部さん)

なるほど、モノと機能についてはわかりました。でも、本音としては実感してみたい。……というわけで、取り寄せてみましたよ!
実際にこの目で見てみると、昨今よくあるヘッド小さめ歯ブラシだと感じました。しかし、ブラシの裏側にたんこぶができてるから、違和感が半端じゃない。

これで歯を磨くと、ゴシゴシするたびに口の内側をこぶが邪魔します。まるでスムーズじゃない。異物感も半端じゃない! 鏡で自分の顔を見ると、まさしくキャンディー舐めてるみたいに頬がボコッとしてるし!!
「歯ブラシのヘッド部を小さくすれば歯磨きが容易になるという考え方もありますが、口腔機能全体の面から見れば逆効果です。口を大きく開けない、動かさないというのは筋機能、血流、唾液腺等の機能がどんどん低下することにつながります」(渡部さん)

あと、もう一つ。この歯ブラシを使うことで「自覚症状の無い病変の早期発見、簡易自己診断」が可能となるのです。
「臼歯部の頬粘膜、歯肉に軽度の病変がある場合、ほとんど自覚症状はありません。重度に進行、悪化、急性炎症が出てから治療することが多いのが現状です。口腔内病変を自分自身で確認・視診することは困難ですが、この歯ブラシを使用すると、結果的に”触診”による異常の早期発見が可能になります」(渡部さん)

そんなこの『キャンディー歯ブラシ』は、全国ドラッグストア、薬局で11月からの発売が予定されています。

価格は、298円(税込)。
「私自身も『キャンディー歯ブラシ』を使っているのですが、唾液がよく出ます。あと胃が弱いのですが、胃痛の回数が激減しました」(渡部さん)
その他、「唾液がよく出るようになり食事がおいしい」「胃カメラの検査結果が驚くほど良くなっていた」なんて反響も寄せられているそうです。

もしかしたらこの歯ブラシ、介護の現場で重宝されるかもしれません。あと、エステでの活躍もあるかもしれない。老若男女問わず、様々なニーズに応えそうです。
(寺西ジャジューカ)

Excite Bit コネタ 記事 より

キャンディー歯ブラシ

<トレンドたまご>の動画を見ると、よくわかります。
www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/trend_tamago/post_84617/

 

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SEや医師、看護師は虫歯になりやすい!? 歯科医が指摘する虫歯要注意の職業

マイナビニュース栗田智久  [2015/09/25] より

歯の代表的な疾患・虫歯。誰もが、一度はその痛みに悩まされたことだろう。大人から子どもまで、年代を問わずに虫歯リスクはあるわけだが、なりやすい人や職業はあるのだろうか。

今回は、M.I.H.O.矯正歯科クリニック院長の今村美穂医師に、虫歯のメカニズム予防方法、なりやすい職業などについて伺った。

虫歯はこうしてできる

まずは虫歯ができるまでの過程をきちんと理解しておこう。

私たちが食事をする際、細かな食べかすなどが歯に付着していく。このかすを歯垢(プラーク)と呼ぶが、1mgの歯垢の中には10億個の細菌が住みついていると言われている。

これらの細菌が、食事のたびに糖などの栄養を取り込み、酸を産生。この歯垢から産生された酸によって、歯の表面からミネラル成分が溶け出すことを「脱灰(だっかい)」と呼ぶ。この状態が虫歯の始まりとなる。

だが、食後しばらくすると自浄作用がある唾液などによって、歯垢は酸性から中性方向へと向かう。すると、カルシウムなどのミネラル成分が歯に戻っていき、虫歯ができにくい状態へと戻る。この状態を「再石灰化」と呼ぶ。

「歯の表面で脱灰と再石灰化が行われますが、そのバランスが崩れて脱灰が進み、再石灰化が追いつかないと虫歯になります。摂取した糖度が高かったり、唾液量が少なかったりすると、再石灰化への時間が長くかかりそれだけ虫歯になりやすくなります」。

「歯と歯の間」「溝などのへこみのある場所」「歯の詰め物と歯の境界」などの歯垢がつきやすい場所が、虫歯になりやすいと言われている。

虫歯予防を一挙紹介

虫歯で痛い目に遭わないようにするには、予防が肝要。予防には自宅・オフィスでも簡単にできる方法と歯科医などのプロにやってもらう方法があるので、まとめて紹介しよう。

自宅・オフィス編

■就寝前の歯磨き……睡眠中は虫歯菌が活発になる一方で、歯を浄化する作用がある唾液の量も減るため虫歯になりやすい。理想は一日3回の歯磨きだが、忙しくてできない場合は就寝前に必ずしっかりと歯磨きをするようにしよう。

■デンタルフロス……歯ブラシでは60%、デンタルフロスでは20%の歯の汚れを落とすことができると言われている。「見えない場所や、ブラシが届かないところあるため、歯ブラシだけで歯の汚れを100%取りきることは難しいと覚えておいてください」。2つの併用でも80%ほどの計算となり、歯のすべての汚れは取り除けないが、この20%の差は大きい。歯並びの悪い人は特に除去することが難しくなるので、普段から意識しておこう。

■歯磨きできないときのガム……仕事が忙しかったり、会社のトイレで歯を磨くのが恥ずかしかったりして毎日3回の歯磨きをできないケースも多々あるだろう。そういう際は、歯磨き代わりに唾液を促すためのガムを1粒でもいいのでかむようにしよう。

歯科編

■3DS……デンタル・ドラッグ・デリバリー・システムの略称。歯科で型どりをしてマウスピースを作ってもらい、フッ素などの薬を歯の表面や歯周ポケットの隅々まで浸透させる。唾液に洗い流されずに長時間の薬の効果が期待でき、ホームホワイトニングを実践している人もそのマウスピースを活用できる。

■歯科用サプリメント……高濃度のビタミンCや、インプラント前後においてミネラルなどの微量栄養素を効率よく摂取できる製品など、歯科専用のサプリメントがクリニックで販売されている。「定期的に飲んでいただくことで、クリニックへの訪問間隔を徐々にあけていければと思っています」。

■唾液検査……国をあげて虫歯予防に努めているスウェーデンでは、虫歯リスクを患者に説明するための専用ソフトなども開発されている。各種唾液検査も、唾液量や細菌の数・種類などを知るため、歯科医院でできる簡易検査から培養発注する精密検査まで行われている。唾液量や虫歯菌の数、食事の頻度、虫歯の経験、汚れのつき具合などを分析することで、自分の虫歯のなりやすさがわかる。

「今は、虫歯もソフトを使って管理する時代です。3DSのマウスピース自体は歯科で作ってもらう必要がありますが、あとは自宅でのケアとなります。日本における虫歯予防は、この『この歯科医院での予防&管理』と『ホームケア』が主流となります」。

医師やSEは虫歯になりやすい?

虫歯の主たる原因は食事に伴う糖の摂取のため、食事を含めた生活習慣が大きく虫歯リスクへと影響を与えていると考えられる。

そこで、今村医師に「虫歯になりやすそうな職業」について伺ってみたところ、「デスクワークが多い人」「医師・看護師」「介護士」「長距離ドライバー」「SE」などが該当する可能性が高いと回答してくれた。

「一日中デスクワークの方は、手軽に飲み物やおやつを摂取できる環境がありますし、仕事のストレスから甘い糖分摂取が進む傾向にあります。医師、看護師や介護士などの勤務時間が不規則な職業の方や、不規則な時間に食事を摂(と)る長距離ドライバーの方などは、缶コーヒーなどの嗜好品(しこうひん)の頻度が高いです。結果として生活や食事のバランスも崩れやすいので、口腔(こうくう)内の環境が悪い方が多いようです」。

また、SEなどのように休みの取りにくい人も該当するようで、特にSEは極端に対照的な2グループに分類できるという。

「SEの方は、虫歯がすごく悪くなっても放置している『極端に無関心なグループ』と、やや神経質気味で問題意識が非常に高い『毎月定期的に来院するグループ』に分けることができます」。

そのほか、「ストレスを受けやすい」「喫煙して唾液量が減少している」「ドライマウスになりやすい」「末梢(まっしょう)血管が収縮している」などの特徴がある人も虫歯になりやすいため、注意が必要だ。

将来の「おいしい食事」に備え、きちんとしたケアを

日本歯科医師会は、平成元年から現在の厚生労働省と共に「8020運動」を提唱してきた。この運動には、「80歳になっても自分の歯を20本以上持とう」という意味がこめられている。抜歯のリスクもある虫歯は、この運動の”大敵”と言える。

20本という数字の基準は、「少なくとも自分の歯が20本以上あれば、 ほとんどの食物をかみ砕け、おいしく食べられる」という考えに由来している。将来、自分が年齢を重ねても好きな食べ物をおいしく食べられるよう、今からきちんと歯のケアをしておこう。

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SE<システムエンジニア>さんは人気があるみたいですから、
歯科医院にいらしたら、職業のリスクをサポートしてさしあげなければ、いけないニャン!

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マウスピュア吸引歯ブラシ

摂食リハビリテーション学会の企業ブースは、口腔ケアグッズの情報がいっぱいです。

今年は、川本産業さんから「吸引歯ブラシ」のサンプルをいただきましたので、
早速使ってみました。
これまでの吸引付き歯ブラシと比べて、ブラシがいい!
歯科衛生士はブラシのヘッド、毛にこだわりを持っていますから、
既製の吸引ブラシではなかなか満足できませんでした。

しかし、「マウスピュア吸引歯ブラシ」250円、気に入りました。

歯ブラシの毛の部分はもちろん、の先端からも吸引できるし、
また、吸引のオンオフが手元でできるスイッチも便利です。

耐久性の問題はこれからです。

 

あと一つ、注文を付けるとすれば、柄に軽いカーブがほしい。

「マウスピュア吸引スポンジ」5本700円の方は、カーブしているのに……

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またたび採り

突然、仕事仲間の保健師さんに誘われて、またたびを採りに行ってきました。
またたびとは、あの猫をヘロヘロにすることで有名な、またたび。

徳島県三好郡みよし町男山という、チョー山奥。
そこに保健師さんのご実家があり、90歳になるお父さんが
蕎麦、サトウキビ、ジャガイモ、サツマイモ、栗、柿、酢橘を栽培しながら、
一人で暮らしていました。
お元気な様子に、頭が下がります。
健康は、生活によって左右されるということを教えられます。

さて、そのお宅を四駆で走れるところまで行き、
後は、山道がなく、けもの道をなたで切り開きつつ歩いたり、
まっすぐ立てないほどの急勾配の斜面を登ったり、久々の登山でした。
途中、雉やうりんこ(猪の子ども)にも遭遇。
そして、沢登りをしながら、岩などににひっかっかったまたたびの実を拾うのです。

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ムシが寄生して虫こぶになったものは、木天蓼(もくてんりょう)という生薬で、
冷え、神経痛、リュウマチなどに効果があるそうです。
早速、梅酒の要領でまたたび酒をつくりました。

仕事で出会った皆さんとの交流は、人財産!!

 

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食生活指導

歯科医院に於いて、保健指導に食生活に関するアドバイスは不可欠です。

その内容は、かつてのおやつに入っている砂糖を目の敵にする指導から、
食生活全体に目を向け、広がりをもった指導になってきたようです。
それは、<昭和30年代>どの家庭の食事も健康的でしたから、
あえて指導する必要がなかったとも言えます。
ただ、発癌性に関連する食品添加物のお話をしていたと思います。

しかし、最近は日本人の食に対する意識もずいぶん変わってきました。
やっと自覚してきたところでしょうか。
とは言え、昔とは桁外れの食事と呼べない食生活を送っている方も増えています。
お菓子が食事と化してしまっているのですね。

さて、私も<ひかり協会>の相談員として、口腔保健の立場から食生活指導をしています。
実際に指導をするとなると、現場を見ないとできません。
食の現場は、台所。

先日、昼食前に家庭訪問しました。
「今日のお昼は何食べるの?」

「昨日の夜の残りのおかずでご飯を食べます」

冷蔵庫から出してきてくれたのは、おから・白和え・ひじきと大豆の煮もの
それからコーンサラダ。

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以前指導して、自身で料理することが難しいということがわったので、
出来合いのお惣菜の選び方、買い方を説明しました。

しっかり覚えて、実行してくれています。

「じゃー、晩御飯は?」

冷蔵庫から持ってきたのはDSC08401

これと、お味噌汁を作りとのことでした。

気になったのがタンパク質・・・
「お魚とか食べてる?」

「うん、唐揚げとか、刺身も買うよ。」

そうかそうか、よかったよかった。
頑張っているので、血圧、血糖値も安定しているし、体重も良好!
患者さんによっては、実際台所で料理まで手伝います。
離乳食や、介護食は家族の日常のおかずを取りおいて、少し手を加える。
薄味にしたり、つぶしたりと。

食生活指導は、それぞれの方の生活、台所事情、料理力、経済状態、買い物店、
好みなどを把握して、行うのです。

特に、お金の問題はシビアです。

ここで、Foodは風土と喝破した、わたくしの食の師匠
幕内秀夫先生のお言葉が思い出されます。

「旬の食べ物は、うまくて、安全でやすい!」

「おっしゃる通り!!」

ここまで書いて師匠のブログ<幕内秀夫の食生活日記>をのぞくと、
おいしそうなさんまの塩焼きが登場していました。

そして、こんなことも書いてありました。

「旬」のものを食べるのはいいことだと思いますが、
それほど意識しているわけではありません。
「旬」はごはんと味噌汁にあると思っています。
これを中心にして、サイフと相談して作ればおおよそ季節感のある食事になる。
それが日本の食事のいいところですね。
 でも、ひたひたと変わりつつあることを感じています。
『「食」のドラック化が始まっている』(案)。
新刊の「まえがき」の一部です。まだ、連休中に書き直しますが・・・

 

 そういえば、ずいぶん前の新聞記事で、食費よりサプリ費の方が多い家庭が出てきた
ということにびっくりしたことがあったなー。こんな話にメスを入れるような新刊が
出版されるのでしょうか。楽しみです。

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「ふくなお」の介護食

経鼻経管栄養の患者さんの、口腔ケアを依頼されました。

清掃と摂食嚥下訓練を続けたところ、
ペースト食を自分で食べることができるところまで回復しました。
口から食事がとれるようになった時の喜びは大変なものでした。

ところが、最近の食事の様子がちょっと気になりましたので、
食事をしているときに声をかけました。

「Nさん、おいしいですか?」

「べつにー」

「どうして?味が嫌い?」

「何食べよんかわからん。」

そうか・・・・
色が違うだけで、なにもかもドローッとしたペースト。

以前紹介した大塚の<あいーと>だとおいしく食べることができるのでしょうが、
Nさんの場合、残念ながら経済的に許されません。
見た目って大事だよねー、何とかしたいものだと感じながら
摂食嚥下リハビリテーション学会へ行ってきました。

企業ブースで、こんな介護食に出会いました。

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株式会社ふくなお メディカルフーズ事業部の製品です。

味はもちろん、見た目がだいじですねー。

お餅やこんにゃくも試食させていただきましたが、舌圧だけで食べることができます。
特に、こんにゃくにはびっくりでした。

金谷節子先生の摂食嚥下ピラミッドレベル4に基づいた物性だそうで
「やわらかく」「なめらか」「まとまり」に配慮されたお食事でした。

毎食は無理でも、誕生会とかお正月などのイベントでは、楽しんでいただきたいですね。

サンプルを送ってくださるそうですから、Nさんと施設のスタッフさんに
食べていただこうと思います。たのしみ!!

介護食は進化していますねー。

 

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こちらは、ランチョンセミナーでいただいたお弁当です。

おいしいものを食べると、2日間の学会も元気で乗り切れます。

 

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あきらめて生きる

私の知人がALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されました。
驚きと不安は、慰めようもありません。

また、先週から新しく口腔ケアをすることになった方も、ALSです。

疾患の状態、口腔ケアの方法は本を読めばある程度わかります。
しかし、頑張れとも言えないし、慰めるすべが私にはありません。
そこが仕事で最もつらいところです。

長年口腔ケアで在宅訪問しているKさんも、ALSの患者さんです。
<2011年4月27日のブログは、Kさんについて書きました。>

わずかに動く口腔機能を使ってパソコンを操作し、コミュニケーションをとっています。
Kさんはユーモアもあり、随筆も笑わせてくれます。
また、臨床実習で訪れる学生さんともいい関係を築いています。
しかし、kさんも最初からこのような心境になったのではないでしょう。
思い切ってそのことについてKさんに質問してみました。
透明文字盤を使って、答えてくれました。

 一番辛く苦しかったのは、診断を告げられた時。
 これからどうなるのか、目の前が真っ暗になった。
 昨日は足が動かない、そして今日は手も動かなくなった、
 次は・・・・とだんだんと症状が悪化していくのもきつい。
 しかし、全く動かなくなり、かえって楽になった。

私の予想しなかった答えが返ってきました。
「どうして、そうなれたん?」

 あきらめがついたから

そうなんですかー。

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Kさんの話を聞いた後、野口体操の、野口三千三のお弟子さんである
羽鳥操さんの文章に出会いました。

 病気をもっているから不健康ということではありません。「未病」という言葉もあります。健康な人とは、病気を持っていても大きな破綻をおこさせない「からだの知恵」を、身につけた人だと言えます。現代に氾濫する心の病も同じではないでしょうか。
 ところで、病院で出会う元気になっていく患者には共通点があります。それは病を認めることがででき、病を受け入れ、そこからできることを自らも行う力を持っているということ。一時は、混乱もし、なぜ自分だけがこんな病気になるのかと恨む気持ちに取りつかれもします。しかし、そこから病とともに生きる覚悟ができた人は、立ちあがっていけるように見受けられます。健康な心を取り戻した証でしょう。病気に負けないからだを作るのではありません。病気になっても諦めずに鎮まってもらう状況を自ら作り出せる力を持つことが健康な証拠だと私は思います。

 この意味において、kさんは私よりずっと健康です!!

Kさんの<あきらめ>は、<諦め>。まさに諦念・諦観の境地と言ってもいいのでしょうね。

介護予防教室が目指す健康は、狭い意味での身体レベルです。
しかし、誰もが介護を受ける時が来るのであれば、
要介護を生き抜く健康教室も欲しいものです。

いつも思うのですが、口腔ケアで出会う患者さんにはかないません。
ただただ、ついていくことしかできません。

 

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