歯科衛生士徒然草 第十九話

§第十九段

小泉総理の人気がすごいため、国会中継の視聴率が近年にないほど大幅にアップしていると聞いた。

多くの国民が政治に感心を持つのは喜ばしいが、なぜか不安になってくる。野党が総理に少し意地悪な質問をしただけで、抗議のメールが届くそうだ。これでは、次選挙を意識した野党は追及を遠慮するようになる。こんな国会、少しおかしいんではないかい。

国民に人気のある政治家は皆、自分の言葉で簡潔にしゃべり印象に残るパフォーマンスで国民の心をつかんでいるように思う。だが、そういう姿に自分を巧みに演出しすぎることは恐い。もう後には引けなくなる。

それにしても、支持率にはビックリである。小泉さんは、戦後最低と言われた森内閣の元にいた方なのにこの人気とは。日本って不思議な国って思いますよね。

さて、私が言いたいのは、DHの仕事も政治家抜きでは考えられない訳ですから、単にムードだけで政治を感じるのではなく、どこの誰が何をしようとしているのか、自分の頭で考えようということです。

この4月、民主党の歯科医療を考えるワーキンググループからしか医療改革案が提示されたので紹介しましょう。

今回提示された改革案の柱は、

  1. 歯科重視の医療態勢の確立
  2. 治療歯科から予防歯科への転換、
  3. 患者が安心できる環境づくり

の3点。中でも特筆したいのは2の項目。
まず、治療過多の現在の診療報酬を是正し、予防への転換が図られる体系に見直し、検査や診断経過観察の行為を評価できる予防重視の診療報酬体系へ抜本的 改革を行う。次に、介護現場での歯科医療の充実。歯科衛生士を介護保険施設に配置し、予防歯科を充実させる。

このために、歯科衛生士の養成推進やケアマ ネージャーとの連携を図るというもの。また、歯科医師会が推進している8020運動に加え、幼年・若年層にも目標を設定した「1000運動」(イチマルゼロ=10歳まで虫歯ゼロを目指す)を提唱し、口腔意識の向上を図る学校教育の推進が必要不可欠、という内容である。

早くこうなれば、喜ばしいことだ。